劇団一発屋














司会:劇団一発屋のみなさん、ありがとうございました。それでは代表者の方、簡単に自己紹介をお願いします。

中嶋:新潟からやってきました劇団一発屋の代表中嶋かねまさと申します。どうもよろしくお願いします。

司会:それでは質疑応答の方に入らせていただきますけれど、審査員の皆さんよろしくおねがいします。

坂口:すごく真面目にやられてると思うんですけども、基本的にずっとこういうスタイルでお芝居をやっていらっしゃるんですか?

中嶋:こういうスタイルになったのは、4年くらい前で。かれこれ9年くらい一発屋という名前でやってるんですけど、4年くらい前に自分たちにしかできないことってなんだろうって事で、こういったことをやり始めました。

ウニタ:今日のプレゼンの中でも、新潟らしさみたいなことが出てきたんですけど。今回、一発屋さんに興味を抱いたのは新潟出身ということ。新潟県の演劇状況っていうのが大よそどうなってて、一発屋さんのやっているような作風の劇団が他にあるのか、もしくはしないのか。それから一発屋さんの新潟における位置づけはどうなってるのかっていうのを、簡単に教えていただけますか?

中嶋:はい。新潟の方でりゅーとぴあっていう大きい劇場がありまして、そこでやるミュージカルなんかにはお客さんは2000人くらい入ります。で、僕たちみたいなアマチュア劇団は動員の方でいうと大体200〜300くらい。僕たちの位置づけというのは、さすがに9年やってるので、ある程度長くやってる劇団になってしまってるんですけれど、いつまでも後輩根性を忘れずに新しいものをやっていこうと思っています。

ウニタ:あと割とナンセンスな笑いみたいのを目指してらっしゃると思うんですけど。実は昔、新潟のある劇団を見たときアングラなものだったので、アングラな劇団とナンセンスの幅が、今日すごく感じられたんですけど。最近は新潟県もこういう、やや近代的というか、今風なものも多くなってるんですか?

中嶋:やっぱり先輩はアングラ系のものだったりとか、非常に緻密な会話劇というものをやっていて、それに対するアンチテーゼではないですけれど、そういったものが4年前にあったということは確かです。同じことをやっていてもしょうがないなと思って。

ウニタ:一つ一つのネタは、見ている分には面白いんですけど、あんまりわーって笑える雰囲気ではなかったんですけど。地元でやられてて、受け具合はどうですか。

中嶋:そうですね、結構おじいちゃんとかおばあちゃんとかが何かの間違いで見にくることが多くて(笑)、一人の方が笑うと、ああ、これおかしいんだなと思って笑ってくださいます。あと、20代、30代くらいの方は、スロースタートの作品なので、途中から笑い始めていって、もっと笑えばいいなーと思うところで終わってしまいますね。

ウニタ:いろんな世代の方が見られるような感じなんですか? 

中嶋:そうですね。もの珍しさもあって結構年配の方も見に来てくれる。僕たちが直接アプローチできる高校生とか20代の方は見に来てくれる感じです。

ウニタ:一発屋さんは、一発当てたいって感じで劇団名つけたんですか。

中嶋:僕がつけたんじゃないんです。悪友が集まって何かやろうってことで、じゃあとりあえず一度だけ劇団で作品作ってみようかってことで一発屋だったんですけど。他の決めた奴がみんなやめちゃって僕だけ残ってる感じです。

ウニタ:この9年間の間で一発当たったことってありますか?

中嶋:多分、この会場に来てることが一番一発当たってると思うんで、来年解散かなって思って(笑)。 名前を変えようかなと思ってます。