ラ・サプリメント・ビバ














石井:ラ・サプリメント・ビバの代表の石井進と申します。音を使ったコントとかを中心にやってます。よろしくお願いします。

ウニタ:今日の作品は、音源は何を使われたんですか?

石井:「ビーバップハイスクール」、「欽ちゃんの仮装大賞」ですね。

ウニタ:新しい方法論で追求されるすばらしい表現だと思います。

石井:ありがとうございます。

:本公演を今までやられてるんですが、全編このパターンなんですか?

石井:来週が第4回公演なんですけど、6月に第3回公演をして、このスタイルが完全に確立したのはその時。第2回公演では、ちょっとエッセンスをいれて、最初の方は原型はない感じですね。ちょっとずつこういう形になってきたんですけど。ちょっと、どうしようかなって迷ってたんで。

:本公演の時には、一つのドラマ、一つの物語をずっと長くやるの? それともオムニバスみたいにいろんなシーンが?

石井:先ほど言った第1回公演の方が比較的一本もので。音を使ったネタも少しあったんですけど、そんなに今みたいに完全に音、音って感じではなかった。で、第3回公演の方は、完全に個別の単品でって感じで。ちょっと企画公演みたいな感じでやろうとした。本公演の方もこういうスタイルでしばらくはやっていこうかな、と思ってます。

坂口:その公演のときに、今のスタイルが一時間半とか二時間で、お客さんは大丈夫なの?

石井:その心配をされると思うんですけど、音を使ったやつを全部やるわけじゃなくて、音を使ってないのもはさんで、ごまかして一時間半。これがずっと続くと確かにやだな、と僕も思うんで。構成を考えたりするのが好きなんで、なるべくこれを中盤にもってきてとか、一時間半の中でやりくりして、みたいのが今は楽しいですね。

坂口:音を使ってないものは好評だったんですか?

石井:意外に普通の生声のコントとかも評価されてて、音じゃなくてもいいのかな?とか思ったり。分からないんですよね。ほんとに。

ウニタ:いや、音じゃないとダメだと思いますけどね(笑)。それでこそ、劇団のオリジナリティーがある。例えば先ほどの作品作るのに、どんなふうに、どれくらいの時間かけてやってらっしゃるんですか?

石井:例えば、ビーバップを見てておっと思って、慌ててネタにするんですよ。だから、一番面白いのはとれないんですよ。おっと思ってるのはとれないんですけど、それ以外がなんとかとれるんで。

ウニタ:とるっていうのは、テレビ?

石井:はい、テレビでとりあえずダラダラととって。そこから引き抜いて。言葉の次に来る、突込みの言葉が面白いのをどんどん考えていって。それをどんどん集合させて作っていく。時間は作品によって違いますけど、早いときは、本当にビーバップ見るよりはやく終わったり。

ウニタ:是非普通のコントやるよりも、この路線を突き詰めるってことをやってくれれば。

石井:一度、一時間半の構成とかを見てもらって判断してもらいたいなって思うんですけど。そんなには……。……でも、分かりました。一時間半、音全編でそういう感じでやれたらなぁと思うんですけど。

ウニタ:それを極めたら他のも見てもいいかなって感じです(笑)。

石井:分かりました。じゃあ先に極めてから、どんどん減らしていきます。

:よくクラブとかライブハウスでDJやる人が、サンプリングして、音楽だけじゃなく台詞もサンプリングしてヒップホップとかダンサーと一緒に、コントっぽいことやることあるんですが、そういう経験は?

石井:もともと、演劇と並行して音楽をやっていたので。打ち込みでサンプリングして、みたいな。どっちかっていうとかっこいい感じでやってたんです。まあ、かっこいいよりも、演劇でやった方が面白い方に行くんじゃないかってこっちに移行してきたんです。