CAVA

三人の男性によるパントマイム。三人はスーツ姿で、カルテなどの文具、ドアを小道具にしたパフォーマンスがはじまる。ダンス的な要素の多いマイムで、シーン職場から電話ボックス、自宅へと場面をつなぐ。後半は、サラリーマンと奥さん、奥さんと不倫している男のコメディ。

丸山
CAVA(サバ)と申します、よろしくお願いします。
坂口
作品のつくり方、とくに最初の部分、どんな感じで作り始めるのか聞かせていただければ。
丸山
最初にちょっとした思いつきみたいな、モチーフみたいなのを3人でこねくり回しまして、パラパラ漫画みたいにつながりを見て、ダメなところを直したり、付け足したり、って感じで。とくに台本とかはなくて、最初から立ってやります。例えば「カルテをリレーする」っていうのと、別に作っておいたダンスパートをくっつけて、うまくいかないなあ、とか。
渡辺
これは誰か作者がいるわけではなくて、3人で毎回考えながらやってるんでしょうか。
丸山
そうですね、だいたい僕がスタートを切るんですけど。それを3人で、動きとかギャグとかを考えつつ。作り方は、テーマから入っていって動きをみつけていくのと、ほんとに動きだけを反復していく中で、「そこ、隙間ができそうだね」とか、動きからテーマが発生したりとか。今回のは、1週間ぐらい前にやった公演のパートをピックアップして、2つ無理矢理くっつけた感じです。
コンテンポラリーダンスとかマイムの世界をよく知ってる人だったら、先輩グループの『水と油』と比較されると思うんですよ。それをどう受け止めていますか?
丸山
最初3人で始めた頃は、意地でも『水と油』とかぶるようなことはやめようって感じでやってたんですけれども、入り口を自分たちで塞いでしまっていて。入り口は同じでも、『水と油』の4人じゃなくて、この3人なので、おのずと違うところが出てくるんじゃないかなと。入り口から否定するのをやめよう、と、ここ最近は思っています。
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