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展覧会・イベント

AC部「異和感ナイズ展」

  • 会期:2022.2.22 火 - 3.30 水
  • 時間:11:00a.m.-7:00p.m.
  • 日曜・祝日休館  入場無料

    ※ギャラリー入口での体温測定、手指消毒、マスク着用にご協力をお願いします。ご来場者様同士の社会的距離2mを確保いただき、37.5℃以上の発熱、咳・咽頭痛、全身倦怠感などの症状がある方は来場をお控えください。来場者多数の場合は入場制限を行うことがあります。

AC部は、1999年に多摩美術大学在学中に結成されたクリエイティブチーム。テレビ番組やCM、ミュージックビデオなどを中心に、ハイテンションで濃厚なビジュアル表現と映像で、話題作を次々と発表し、注目を集めています。

そんなAC部が作品を制作するうえでテーマにしてきたのが「違和感」。その原体験は、学生時代のデッサンの講評会までさかのぼります。上手な作品が並ぶ中で、わざと下手に崩して描き提出したら、みんなが面白がったこと──。
そのときの状況や与えられた枠組みの中で、いかに「違和感」を作り出し、観る人を楽しませるか。その積み重ねがAC部の作風であり魅力として、高い支持を得ている理由といえます。

クリエイターや映像の業界でコアなファンを獲得してきたAC部が、世間に広く知られるきっかけになった仕事のひとつに、2016年の東京都選挙管理委員会のPR動画「18歳選挙権」があります。さらに2018年に放送されたTVアニメ「ポプテピピック」内のコーナー「ボブネミミッミ」も、SNSを中心に大きな反響を呼びました。
最近では、ニューヨークを拠点とする世界的なエクスペリメンタルロックバンド、バトルスとのミュージックビデオコラボレーションや現代アート作品の制作発表など、ますます活動の場を広げています。

今回は、AC部作品の根源的なテーマである「違和感」を軸に、新作で構成する展覧会です。活動開始から24年目となるAC部が、これまで追い続けてきたテーマに、改めてどう向き合い、どのような作品表現を試みるのか。ぜひ会場で繰り広げられる「異和感」をお楽しみください。

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  • New Tribe / Powder (2019)
    ©Beats In Space ©AC部

  • Sugar Foot / Battles (2020)
    ©WARP RECORDS ©AC部

  • ボブネミミッミ (2018)
    ©大川ぶくぶ / 竹書房・キングレコード ©AC部

  • モンスターストライク × イルカのイルカくん / キャンペーン広告 (2020-2021)
    ©XFLAG ©AC部

  • kolor × イルカのイルカくん (2020)
    ©kolor ©AC部

AC部

1999年に結成されたクリエイティブチーム。クライアントワークをコミッションワークと捉え、様々な媒体において、斬新で実験的な作品を発表し続けている。時を経ても新鮮かつ唯一無二な作風で視聴者に予期せぬ奇妙な感情を提供するという明確なコンセプトを持つ。彼らはそれを「違和感」と呼んでチーム内で共有しており、近年では、その活動自体が現代アートとして再評価されている。2014年高速紙芝居「安全運転のしおり」が第18回文化庁メディア芸術祭審査員推薦作品に選出。2019年「New Tribe / Powder」がアヌシー国際アニメーション映画祭の受託部門にノミネート。2019年度より京都芸術大学客員教授。2020年クリープハイプ「愛す」が第24回文化庁メディア芸術祭審査員推薦作品に選出。主な個展に、「9th ANNIVERSARY イルカのイルカくんの九周の名月展」(2019年)、「九越 - Transmorph - 展」(2020年)、「イルカのイルカのイルカのイルカのイルカのイルカのイルカのイルカのイルカ展」(2021年)。

AC部は20年以上に渡り、動画制作を中心とした活動をしてきました。それは、違和感を追い続けてきた活動だったようにも思います。ただ、違和感とはどのようなモノなのか。それは感覚でしかなく、体系化もしてきませんでした。
今回の展示タイトルは「AC部 異和感ナイズ展」です。違和感を作り出すために、何を考えてきたのかを自己確認しながら、それらを異空間の中で、違和感を持って提示できればと思っています。

AC部

主催 
クリエイションギャラリーG8