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展覧会・イベント

第14回亀倉雄策賞受賞

澁谷克彦グラフィックデザイン展

  • 会期:2012.3.27 火 - 4.27 金
  • 時間:11:00a.m.-7:00p.m. 日曜・祝日休館 入場無料

1997年に急逝したグラフィックデザイナー亀倉雄策の生前の業績をたたえ、グラフィックデザイン界の発展に寄与することを目的として、1999年、亀倉雄策賞が設立されました。この賞の運営と選考は社団法人日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)が行い、毎年、年鑑『Graphic Design in Japan』出品作品の中から、最も優れた作品に対して贈られます。
第14回は、澁谷克彦氏の、化粧品会社のイメージポスター「SHISEIDO」に決定いたしました。
資生堂宣伝部で「ZEN」「INOUI ID」「エリクシール」をはじめとする数々の化粧品広告、企業広告のアートディレクションを手掛け、現在は同社のグローバル展開におけるクリエイティブディレクターとして活躍する澁谷氏。
今回の受賞作は、資生堂伝統の唐草模様と、「SHISEIDO」のタイポグラフィを融合させ制作された、同社の企業広告ポスターです。このシリーズは当初、雑誌広告としてスタートし、6年目の本作品で、「資生堂のアイデンティティともいえる唐草模様と長年向き合って、ついに新たな時代のものに生まれ変わらせた」と評価され、今回の受賞となりました。
この受賞を記念して個展を開催いたします。

  • 受賞作品 「SHISEIDO」ポスター

澁谷克彦

1957年東京生まれ。1981年東京藝術大学美術学部を卒業。同年、資生堂宣伝部入社。主な仕事に「SHISEIDO」「PERFECT ROUGE」「クレ・ド・ポー・ボーテ」「INOUI ID」「ZEN」「AYURA」など、企業やブランドの総合的なクリエイティブディレクション&グラフィックデザイン。現在は同社のグローバル展開におけるクリエイティブ・ディレクションを手がける。JAGDA新人賞、JAGDA賞、東京ADC賞、東京TDC金賞、NY ADC銅賞など受賞。

展示内容
受賞作となった3点のグラフィック作品を中心に、過去に制作してきたシリーズも展示。また、資生堂グローバル展開において手掛けた近作ポスター、今春リニューアルした『花椿』なども展示予定。

亀倉雄策賞
1997年急逝した亀倉雄策の生前の業績をたたえ、グラフィックデザイン界の発展に寄与することを目的として遺族の寄付により設立された亀倉雄策賞。亀倉が設立から長く会長を務めた社団法人日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)に運営を一任し、毎年国内賞「亀倉雄策賞」を、さらに3年に一度「亀倉雄策国際賞」を授与する。「亀倉雄策賞」は『Graphic Design in Japan』応募作品の中から、「亀倉雄策国際賞」は富山県立近代美術館で開催される「世界ポスタートリエンナーレトヤマ」の応募作品の中から、最も優れた作品の制作者を表彰するもの。「いつになっても東京オリンピックの亀倉と呼ばれること」を嫌い、亡くなる直前まで「今」の仕事で若い世代と競い、グラフィックデザイン誌『クリエイション』の編集を通じて、グラフィックデザインの芸術性、本質を追求した亀倉の遺志を尊重し、普遍性と革新性をもったグラフィックデザインを顕彰していく。賞金はいずれも50万円。賞状は佐藤卓によるデザイン。

これまでの亀倉雄策賞受賞者
第1回 田中一光/第2回 永井一正/第3回 原 研哉/第4回 佐藤可士和/第5回 仲條正義/第6回 服部一成
第7回 勝井三雄/第8回 受賞者なし/第9回 松永 真/第10回 佐藤 卓/第11回 植原亮輔/第12回 浅葉克己
第13回 受賞者なし ※全て敬称略

授賞式
2012年6月9日(土)富山市・富山国際会議場(2012年度JAGDA通常総会会場にて)

作品発表
年鑑『Graphic Design in Japan 2012』(2012年6月発行予定/六耀社刊/予価15,750円)

主催
クリエイションギャラリーG8

共催
社団法人日本グラフィックデザイナー協会 亀倉雄策賞事務局