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展覧会・イベント

つつみのことわり伊勢貞丈「包之記」の研究
山口信博+折形デザイン研究所

  • 会期:2013.2.19 火 - 3.21 木
  • 時間:11:00a.m.-7:00p.m. 日曜・祝日休館 入場無料

折形は贈答の際の包みと結びの礼法である。その折形のバイブル的な存在に伊勢貞丈の「包結図説」がある。江戸の中期、天保十一年(1840)に出版されたものだ。「包之記」を上巻、「結之記」を下巻とし合わせて「包結図説」と呼ばれている。
その「包之記」には二十三種の折形が図入りで紹介されているが、ほとんどが見開きに完成図と展開図が示されているのみである。
この完成図と展開図の間の、省略された手順をダイアグラム化し、それを通して思考の原理・原形や文化的無意識を読み解くという試みの展覧会である。さらに、山口信博と折形デザイン研究所が十年余にわたって、古典とどのように向き合い、そこから飛躍して具体的な形へいかに着地させてきたかを、見ていただく展覧会でもある。

山口信博

山口信博(折形デザイン研究所)

1948年千葉県生まれ。コスモPRを経て1979年山口デザイン事務所設立。現在、有限会社山口デザイン事務所代表。折形デザイン研究所主宰。代表的な仕事に住まいの図書館出版局の『住まい学大系』全100冊のデザイン、SD選書のリニューアルデザイン等がある。俳句結社『澤』同人、俳号は方眼子。

折形デザイン研究所
グラフィックデザイナー山口信博を中心とし平成十三年(2001)に設立。著書に『折る、贈る。』ラトルズ、『半紙で折る折形歳時記』平凡社、『新・包結図説』ラトルズ、『和のこころを伝える贈りものの包み方』 誠文堂新光社。

伊勢貞丈(いせ・さだたけ/いせ・ていじょう)
享保二年(1717)生まれ、天明四年(1784)没。
江戸時代中期の旗本(幕臣)・有職故実研究家。通称は平蔵、安斎と号した。
著書に、『貞丈雑記』『軍用記』『犬追物類鏡』『包結図説』『神道独語』などがある。

主催
クリエイションギャラリーG8

会場構成
小泉誠(家具デザイナー)