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展覧会・イベント

写真界の次世代を担う若手を発掘する

第14回写真「1_WALL」展

  • 会期:2016.5.10 火 - 6.3 金
  • 時間:11:00a.m.-7:00p.m.
  • 日曜休館 入場無料

ガーディアン・ガーデンでは、個展開催の権利をかけた公募展、第14回写真「1_WALL」展を開催します。ポートフォリオ審査による一次審査と、一対一で審査員と対話をする二次審査を通過したファイナリスト6名が、一人一壁面を使って作品を発表するグループ展で作品を発表します。会期中の5月17日(火)には、グランプリを決定する公開最終審査会が開催されます。一般見学者にも公開される、ファイナリストによるプレゼンテーションと審査員による議論を経て、グランプリが決定します。グランプリ受賞者には1年後の個展開催とパンフレット制作の権利が贈られます。

今回の「1_WALL」では、目の前にある姿形ではなく存在そのものを写し撮ろうと試みた作品、現実を切り取る写真の輪郭を言葉により浮かび上がらせようとした作品や、取り壊される予定の建物を写した写真をその内部で展示し、目の前の光景を物質化する写真というメディアを考えた作品、また、現実と理想との狭間で揺れ動く心をコミカルに表現した作品、未来への期待と不安に揺らぐ同世代の心象風景を写真に表した作品、自らの存在を塗り込もうと写真にドローイングを施したコラージュ的な表現と、多様な作品が集まりました。
どの作品がグランプリを獲得するのか、今後の活躍が期待される若手作家達に是非ご注目ください。

佐藤麻優子 Mayuko Sato

  • 稲川有紀 Yuki Inagawa

  • 林大鉉 Deahyun Im

  • 小野峰靖 Takayasu Ono

  • 馬込将充 Masamitsu Magome

  • 光岡幸一 Koichi Mitsuoka

稲川有紀 Yuki Inagawa
1991年生まれ。名古屋学芸大学大学院修了。

「STAND HERE」
その場に馴染み浸透していき、風景の一部になる。
それでも微かに残ってしまう、消えて行くことができずに漂うもの。

林大鉉 Deahyun Im
1991年生まれ。京都工芸繊維大学造形工学課程卒業。

「写真あるいは困難な存在のために」
あなたがそこに存在しているという現象に、僅かな否定を私が感じているのなら、その不在の一切を、私は受け入れなければならないのです。

小野峰靖 Takayasu Ono
1989年生まれ。

「忘失」
目の前の情景を無責任に物質化できる写真の機能を“忘失のメディア”と
みなして取り扱っている。

佐藤麻優子 Mayuko Sato
1993年生まれ。桑沢デザイン研究所中退。

「ただただ」
取り残されて、毎日を繰り返している。つまらない。
どうしたらいいのかわからない。

馬込将充 Masamitsu Magome
1993年生まれ。武蔵野美術大学映像学科卒業。

「月で会いましょう」
夢に見た未来はやって来なかった。うんざりするような出来事ば
かりの世界でそれでも欲や理想を抱き、けれどやっぱりそれは幻
想で、目の前にある現実を生きている。

光岡幸一 Koichi Mitsuoka
1990年生まれ。東京藝術大学大学院修了。

「たしかなものたちへ」
自分にとって写真とは見えない街を歩くための足であり、忘れられた街路樹に触れるための手である、、、、、、とか言って!!!!!!!!!

稲川有紀

1991年生まれ。
名古屋学芸大学大学院修了。

林大鉉

1991年生まれ。
京都工芸繊維大学造形工学課程卒業。

小野峰靖

1989年生まれ。

佐藤麻優子

専門学校桑沢デザイン研究所中退。第14回写真「1_WALL」グランプリ。 個展「ようかいよくまみれ」ガーディアン・ガーデン/東京、個展「ようかいよくまみれ」excube/大阪、「代官山フォトフェア2...

馬込将充

1993年千葉県生まれ。2016年武蔵野美術大学映像学科卒業。 受賞 : 第13回写真1_WALL審査員奨励賞(菊地敦己賞)受賞      第14回写真1_WALLファイナリスト

光岡幸一

名前は、字が全て左右対称になるようにと祖父がつけてくれて、読みは母が考えてくれた(ゆきかずになる可能性もあった)。宇多田ヒカルのPVを作りたいという、ただその一心で美大を目指し、唯一受かった建築科に入学し、いろいろあって今は美術家を名乗っている。矢野顕子が歌うみたいに、ランジャタイが漫才をするみたいに、自分も何かを作っていきたい。一番最初に縄文土器をつくった人はどんな人だったんだろうか?
主な個展に2019年「あっちとこっち」(外苑前FL田SH/企画 FL田SH)、2021年「もしもといつも」(原宿 block house /企画 吉田山)。
2021年写真新世紀優秀賞(横田大輔 選)、広島市現代美術館企画「どこ×デザ」蔵屋美香賞受賞。

審査員(50音順、敬称略)

飯沢耕太郎(写真評論家)
1954年宮城県生まれ。1984年筑波大学大学院芸術学研究科修了。1990〜94年季刊写真誌『デジャ=ヴュ』の編集長をつとめる。近著に『写真集が時代をつくる!』(シーエムエス)、『現代日本写真アーカイブ2011~2013』(青弓社)など。撮影=ERIC
菊地敦己(グラフィックデザイナー)
1974年東京生まれ。武蔵野美術大学彫刻科中退。2000年ブルーマーク設立、2011年より個人事務所。ブランド計画、ロゴデザイン、サイン計画、エディトリアルデザインなどを手掛ける。とくに美術、ファッション、建築に関わる仕事が多い。また、「BOOK PEAK」を主宰し、アートブックの企画・出版を行う。
鷹野隆大(写真家)
1963年生まれ。主な写真集に『IN MY ROOM』(蒼穹舎)、『男の乗り方』(Akio Nagasawa Publishing)、『カスババ』(発行:大和プレス/発売:アートイット)、『α』(SUPER DELUXE)、『まなざしに触れる』(共著、水声社)。2006年に第31回木村伊兵衛写真賞受賞。
高橋朗(PGIギャラリーディレクター)
1976年千葉県生まれ。平木収氏に師事。在学中、東川町国際写真フェスティバルにボランティアとして参加。2003年から2010年まで同フェスティバル現場制作指導/アシスタントディレクターを務める。1998年からPGIにて写真の保存・展示業務に携わる。現在PGIのディレクターとして展覧会の企画運営を担当。
百々新(写真家)
1974年大阪生まれ、奈良育ち。1995年コニカ新しい写真家登場グランプリ。1999年写真集『上海の流儀』(Mole)。2000年日本写真協会新人賞。2004年ニューヨークADC賞審査員特別賞。2009年APA広告賞特選賞。2012年写真集『対岸』(赤々舎)。2013年第38回木村伊兵衛写真賞。

主催:ガーディアン・ガーデン