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展覧会・イベント

第14回写真「1_WALL」グランプリ受賞者個展

佐藤麻優子展「ようかいよくまみれ」

  • 会期:2017.1.31 火 - 2.17 金
  • 時間:11:00a.m. - 7:00p.m.
  • 日曜・祝日休館 入場無料

佐藤麻優子は、自分の感覚を友人に投影し、撮影した作品で第14回写真「1_WALL」グランプリを受賞しました。審査では「若い世代の抱える閉塞感や退屈さを的確に表現している」「写真の持つリアリティーが鑑賞者にも伝わる作品だ」と、審査員から高い評価を得ました。

雑然とした家具売り場、イスが並んだ市民プールの待合席、アパートの部屋など日常的な風景の中に写る佐藤の友人や自身の姿は、世界から浮いているような違和感が感じられます。絵コンテを描いてコンセプトをモデルに伝えてから撮影を行い、その後写真をデジタル加工して、意図的にイメージを作り込んでいます。人生に対する焦りや、いつまでも若いままでいたい、人から愛されたいという自身の欲望に向き合い、写真をそのはけ口にするかのように制作された作品には、23歳の作家自身の抱える悩みなど等身大のリアリティーが映し出されています。

本展では、グランプリ受賞作品「ただただ」と、受賞後に撮影した、「もうない」「まだ若い身体です」「夜用」の4つのシリーズを中心に展示します。また、2月9日(木)にはアートディレクターの菊地敦己さんをゲストに迎え、トークイベント「20 代の話・ご飯を食べていくにはどうしたらいいのかの相談」を開催します。

 

 

 

 

佐藤麻優子

1993年 東京都生まれ、埼玉県育ち
2014年 桑沢デザイン研究所中退
2016年 第14回写真「1_WALL」グランプリ

展示によせて
こうしたいとかああなりたいとか、これをしたくないとかこうなりたくないとか、生れた瞬間からずっと今まで、自分にはとんでもない数の欲求があります。

ただ、自分のことなのにどうしたいのか、はっきりとわからない場合もあります。そして、わからないまま流れるように進むことがあります。逆に、はっきりと望むことはみえているのに、それがかなえられない場合もあります。その場合には、どうしたらかなえられるのか、どうしたら自分の気が済むのか、どうしたらそのストレスから逃げられるのかを考えたりします。

自分が2015年から2016年のいままでに感じたことを、テーマに分けて撮りました。よろしくお願いします。

佐藤麻優子

審査員より
写っているのは彼女の友達たち、そして彼女自身。どう見てもありがちな日常のスナップショットだ。カメラはなんと、「工事専用カメラ」の「現場監督」だという。だが写真を見ているうちに、それがまぎれもなく「23歳の今の自分が感じたこと、感じていること」のリアルな表現であることに気がつく。「こうありたい」という欲求や希望が、あらかじめ奪いとられ、どこか「置いてけぼり」になってしまったような時代の気分。そこには東日本大震災から5年後の、宙ぶらりんなニッポンの光景が確実に写り込んでいる。

飯沢耕太郎(写真評論家)

主催:ガーディアン・ガーデン
協力:富士フイルム株式会社