第29回写真『ひとつぼ展』グランプリ受賞者個展
ガーディアン・ガーデンでは、9月22日から和田裕也展(写真展)を開催いたします。和田は、2007年8月から9月にかけて開催された第29回写真『ひとつぼ展』(公募展) において、グランプリを受賞し、一年の制作期間を経て今回の個展開催にいたりました。
和田裕也は、黒いアクリルのラックに、夜の光景を撮ったハガキサイズの写真をしまいこみ、鑑賞者にその写真を自由に持ち帰ってもらう独創的な展示でグランプリを獲得しました。彼は夜の闇の中、ストロボを発光させ撮影を行います。ストロボによって強い光に照らされた部分は、白く浮かび上がり、そこだけ温度を持ち、発光しているように見えます。また、「相性が抜群にいい」という雨や川の水が光を受け、さらなる効果を生み出します。コントロールできない水の動き、光の反射を、デジタルカメラによって大量、かつ連続的に切り取る。ある意味、偶然性にゆだねたその表現により、予測の範疇を超えた、未知なる世界が立ち上がってきます。
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展示内容
大判の写真作品を中心に、映像作品も展示。
展示によせて
かっこいい写真2/そして映像へ・・・
和田裕也
審査員からのコメント
ひとつぼの審査に和田くんかお墓の写真のヒトか
最後まで迷って和田くんをオイラが選んだ。
正直写真のトーンやテイストはお墓風景のほうが好みだった。
でも決めきれなかった。
なんかどうしても和田くんの写真を切れなかった。
悩んでいるうちにジワジワ和田くんの写真がなんか引っかかってきた。
ジワジワと・・・カサブタがとれてしまった後そこから血が出てきて
ジワジワとシャツに血が染みついてくるように。
それはガツーんじゃなくあくまでジワジワだ。
嫌いだけど無視出来ない・・・みたいな。
和田くんの写真はそんな感じ。
その後和田くんに会った。
写真に命かけてるんだろう。そんな感じがした。それがいいと思った。
ホンマタカシ(写真家) 真夏の恵比寿にて
第29回写真『ひとつぼ展』
2007年8月20日(月)〜9月6日(木)開催
公開二次審査会 2007年9月4日(火)
以下の審査員により選出されました。
飯沢耕太郎(写真評論家)
楢橋朝子(写真家)
ホンマタカシ(写真家)
町口覚(アートディレクター)
大迫修三(クリエイションギャラリーG8)
※五十音順、敬称略
主催:ガーディアン・ガーデン