The Second Stage at GG #6
ガーディアン・ガーデンでは、2002年1月に新しい企画展シリーズ「The Second Stage」をスタートさせましたが、このたび、同シリーズ第6弾を開催する運びとなりました。 当ギャラリーは、若手表現者に「表現の場」と「機会」を提供しようと、主に公募展を中心に活動を続けております。 10年目を迎える『ひとつぼ展』の入選者468名の中からは、グランプリを取った取らないにかかわらず、すでに各界で活躍を始めた若手クリエイターも数多く出ています。 この企画展はそうした『ひとつぼ展』の卒業生たちの、その後の様子を伝えるための展覧会です。
第6弾の尾崎仁美は、愛知県立芸術大学大学院修了後、第6回グラフィックアート『ひとつぼ展』(1995年)に入選しました。 翌年上京してからは、イラストレーターとして装画、広告、雑誌の挿し絵などで活躍しています。学生時代に、現在のOHPフィルムに墨汁で描き割り箸で削るという方法を見い出しました。 ストリートやカフェで行き交う人々のさまざまな物語を、一つの画面からあふれるように描いています。今回の展覧会では、印刷物とはまた異なる魅力を持つ、フィルムスクラッチの原画を中心にご紹介します
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展覧会によせて
毎日の暮らしの中でそれぞれの人がそれぞれに自分の時間を生きています。 同じ時間、同じ空気の中に別々の時間が流れていて、大切なものも人それぞれで、みんなが別々の道を歩いていて。
ある日ふっと訪れる気持ちや、ふいに思い出す記憶があります。自分に起こった小さな変化やステキな偶然に気づければきっとしあわせ。 生まれて消えて、消えて生まれる気持ち。出合いやすれ違い。毎日の暮らしを作っているたくさんのいろんな出来事。 そんなことを考えながら制作しました。そしていつも絵の中の登場人物たちが自由に動いてそれぞれが持っている物語や時間が勝手に流れ始めてくれればと願っているのです。