The Second Stage at GG #19
ガーディアン・ガーデンでは、「The Second Stage at GG」シリーズ展第19弾を開催する運びとなりました。若手表現者を応援しようと1992年から始まった『ひとつぼ展』も15年目を迎え、入選者648名の中からは、グランプリを取った取らないにかかわらず、すでに各界で活躍を始めた若手クリエイターも数多く出てきています。このシリーズは、そうした『ひとつぼ展』の卒業生たちの、その後の様子を伝えるための展覧会です。
第19弾のアートディレクター・佐野研二郎は、多摩美術大学在学中に第4回、第6回グラフィックアート『ひとつぼ展』(’94、’95)に入選しました。卒業後、博報堂に入社し、日光江戸村「ニャンまげ」をはじめ、TBS「Tブー!S」やKDDI「LISMO!」などを手がけ、シンプルでいて印象に残るデザインが注目されています。今回の個展では、これまで手がけた仕事のアイデアスケッチやボツ案、メモ、プレゼンカンプなどをご紹介します。前代未聞の「ボツ」展覧会。ロゴやキャラクターの完成にいたるまでの過程が見られ、デザインの奥深さ、おもしろさを実感できます。
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展覧会によせて
デザインは常にボツの連続といえるだろう。手描きのラフに始まって、最終的なレイアウトまで、幾度となく繰り返されるボツのその先に、完成がある。この展覧会は、普段封印されて目にすることのない様々な段階の“ボツ”にスポットを当てることでデザインの本質を問う、デザイン界初の挑戦的な試みである。その悪戦苦闘が次世代アートディレクションに繋がる。
佐野研二郎