The Second Stage at GG #5
ガーディアン・ガーデンでは、2002年1月に新しい企画展シリーズ「The Second Stage」をスタートさせましたが、このたび、同シリーズ第5弾を開催する運びとなりました。 当ギャラリーは、若手表現者に「表現の場」と「機会」を提供しようと、主に公募展を中心に活動を続けております。 10年目を迎える『ひとつぼ展』の入選者468名の中からは、グランプリを取った取らないにかかわらず、すでに各界で活躍を始めた若手クリエイターも数多く出ています。 この企画展はそうした『ひとつぼ展』の卒業生たちの、その後の様子を伝えるための展覧会です。
第5弾として紹介する白井里実(写真家)は、 第6回写真『ひとつぼ展』(1995年)に入選しました。その後、1999年水戸芸術館「プライベートルームⅡ」展で、 90年代に活躍を始めた女性写真家の一人として紹介されました。愛する人との濃密な関係をありのままの距離感で写した迫力のある作品で注目されました。 今回は、家族や恋人といったプライベートな関係から抜けだし視線を他者にむけています。「見られること」「撮られること」で自分に自信を持ち、力強く生きようとする女性たちが今回のテーマになっています。
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展覧会によせて
いつもタイムリミットを感じている。正体不明の恐怖から逃れられないのだ。 誰か、それを消す術を知らないだろうか?手の平ですくった砂粒をサラサラと落として「線」ができるように、 日々は一瞬一瞬の点の集合体で全てが異なる。明日どころか次の瞬間には変化してしまう。 気持ちが揺れた時には沢山の砂粒を残したい。
そしてシンプルに女性を撮りたくなった。見られること、撮られることで彼女たちの何かが変わる。 ケリをつけようなど、積極的に受け身になって表現してくれる女性とのコラボレーション。
自信のあるところに視線を集めたい、タトゥを入れることで自分の思いを強めたい、残したい、変身したいなど……。
そんな私と彼女たちとの女同士の対話と濃度がで心地よく、ハマってしまった……。