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展覧会・イベント

The Second Stage at GG #40

村上仁一写真展「雲隠れ温泉行」

  • 会期:2015.8.31 月 - 9.17 木
  • 時間:11:00a.m.-7:00p.m.
  • 日曜休館 入場無料

ガーディアン・ガーデンでは「The Second Stage at GG」シリーズ 第40弾として、村上仁一写真展 「雲隠れ温泉行」を開催します。本シリーズは、若手表現者を応援するガーディアン・ガーデンの公募展入選者の中から、各界で活躍する作家の、その後の活動を伝えるための展覧会です。

村上は、2000年に公募展の第16回『ひとつぼ展』写真部門でグランプリを受賞しました。その後、二十代後半、現実から逃避するように世間から姿を消していた時期に、人知れず日本各地の温泉地を巡り、そこで出会った風景を撮影した作品の数々を、本展覧会で展示します。

時間が止まっているような山間の温泉地の情景を、白と黒の世界で写した写真には、温泉というハレとケが混在する場での、青年の孤独と人の温もりを求めるアンビバレントな心情が見え隠れしています。
本展では、銀塩プリントだけではなく、大型のインクジェットプリントを中心に展示し、本年6月に出版された同タイトルの写真集がつくられるまでのプロセスや、旅の中で撮影した写真のコンタクトプリントもご紹介します。場所と時代を超越したかのような温泉地を旅した道程を辿りながら、存在の痕跡を思わせる 銀塩プリントの粒子が印象的な写真を、ぜひ会場でご覧ください。

 

作家挨拶

「今後は、なんとか写真に関わる道でやっていこう」と思うきっかけを与えてくれたのが、2000年の『ひとつぼ展』での受賞でした。まだ写真をはじめて一年ほどの頃に思いがけず入賞し、そのまま七転八倒している うちに15年もの歳月が経ってしまいました。 途中、諸々のことがうまくいかず、世の中から「雲隠れ」するつもりで方々ほっつき歩いていた時期に、山里 の温泉と出会いました。撮影を始めた当初は、立ち上る湯煙とともに自分自身も消失してしまえばいいとい う思いがどこかにあって、そんな鬱屈した時期に撮っていた写真がこうして日の目を見ることに、不思議な 感慨があります。 本展では、写真集制作の中で使用した印画紙やコンタクトプリントのほか、大型インクジェット出力、印刷 のゲラなど、異なる出力を展示します。

村上仁一

村上仁一

1977年、東京生まれ。2001年、東京ビジュアルアーツ卒業。第16回写真『ひとつぼ展』グランプリ、第5回 ビジュアルアーツフォトアワード大賞を受賞。2007年、写真集『雲隠れ温泉行き』(青幻舎)を出版。2008 年より雑誌『日本カメラ』の編集者として現在に至る。小林紀晴『写真と生活』、田村彰英『夢の光-Light of Dreams-』、上野修『写真・批評・集成』、金村修『エクトプラズム プロファイリング』などの編集にも携わる。2015年、前作に新たな写真を加えて再編集した新版写真集『雲隠れ温泉行』(roshin books)を出版。

主催:ガーディアン・ガーデン