The Second Stage at GG #42
ガーディアン・ガーデンでは、「The Second Stage at GG」シリーズ 第42弾として、題府基之展「何事もない穏やかな日です。」を開催します。本シリーズは、若手表現者を応援するガーディアン・ガーデンの公募展入選者の中から、各界で活躍する作家の、その後の活動を伝えるための展覧会です。
題府は、2007年に自身の家族や日々の暮らしをスナップした作品で公募展第29回写真『ひとつぼ展』に入選しました。その後、作品発表の場を国内外の美術館、ギャラリーへと広げ、作品集の刊行も重ねています。本展では、これまで発表した作品を再構成し、大型インクジェットプリント約26点を展示します。
家族、家庭での日々の生活、食卓の風景、近所の住宅街など、身の回りの人やものを被写体として撮影した写真は、観察的な視点で、アイコニックに、かつ色鮮やかに場面を捉えています。家族との関係性や取り巻く環境のポジティブな面もネガティブな面もありのままを受容し、自身もその中の登場人物でありながら、それにとらわれずに俯瞰的で自由なスタンスで解釈し表現しています。感覚的な写真のようで、撮影を何度も重ねた中から、意図的な構図を導きだし、一点一点は重層的な意味を持つ作品です。
本展では、今までにシリーズで発表してきた作品を、自選により新たに再構成して、空間を敷き詰めるように展示し、それぞれの作品の繋がりや一貫性を具現化します。入選後からこれまでの作品を総括する初の個展です。ぜひ会場で、ご覧ください。
作家挨拶
2016年。
長女は急に農業をやるといって家を飛び出し千葉の奥地で働いている。
三男は自分の部屋でいちからバイクを組み立てている。
一番下の次女は18歳になって高校を卒業した。今のところの夢は美容師だそうだ。
母親は保険の営業の仕事をしているらしいが本当のところはよく分からない。
わかることといえば外に出る時も二つメガネをかけていることだ。
2007年の頃と比べたら個々に日々を過ごしている。
題府基之
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主催:ガーディアン・ガーデン