The Second Stage at GG #46
松本美枝子は、自宅そばで起きた茨城県東海村の臨界事故と生活をテーマにした「美しき町」で第15回『ひとつぼ展』に入選しました。続く第16回同展では、水戸にある祖父宅の取り壊しの様子を追った「みんなの家」で連続入選を果たします。その後、水戸芸術館や、近年では、いちはら×アートミックス、鳥取藝住祭、茨城県北芸術祭などで作品を発表し、活躍の場を広げています。
茨城県水戸市を拠点に活動する松本は、日常をテ ー マに、身近な人々や馴染みのある場所などを撮影してきました。2014年以降は、地域の歴史や産業などについて現地でリサ ー チを行い、社会的な事象も捉えた作品を発表しています。
本展では、2011年の震災直後から現在まで、各地で撮影した写真を、新作のスライドショーなどと合わせて展示します。自然がもたらす変化や人の力ではどうにもならないことが起きた時、場面が変わるように状況が 変わります。そのような出来事を経て、何が変わり、何が変わらないのかをテーマに、時間の経過や人々の記憶から紡ぎ出された物語を空間全体で表現します。
作家挨拶
「考えながら歩く」制作メモより
あの日から私たちは、実に多くのものを失ってきた。
本当のことを言うと、別にあの日の前からだって、それはそうだったのだけども、あの日を境に私たちは、自分たちが作り上げてきた時間帯を『失う』こともある、ということを、急に思い出したんだと思う。
どこで生まれても、いつの時代に生まれたとしても、人生はいつも同じだ、と私たち は言い切れるだろうか。
私たちはいまや夢から覚めた。
忘れたままでいるよりは、そのほうが良いんだろ、と思いながら、私たちは地面の上をあてどなく歩く。
松本美枝子
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Review
2017.10.16 月
展覧会レビュー|増田玲(東京国立近代美術館主任研究員)
終了
Event
2017.9.14 木 7:10p.m.-8:40p.m.
トークイベント「写真が物語れることとは何か」増田玲×松本美枝子
終了
Event
2017.9.21 木 7:10p.m.-8:40p.m.
トークイベント「アート・ビオトープ〜芸術環境としての水戸のこと〜」中崎透×森山純子×松本美枝子
終了
Event
2017.9.26 火 7:10p.m.-8:40p.m.
トークイベント「土地と時間を考える〜写真とフィールドワーク〜」港千尋×松本美枝子
終了
Party
2017.9.5 火 7:00p.m. - 8:30p.m.
オープニングパーティー