ガーディアン・ガーデンでは、個展開催の権利をかけた公募展、第16回グラフィック「1_WALL」展を開催します。ポートフォリオ審査による一次審査と、一対一で審査員と対話をする二次審査を通過したファイナリスト6名が、一人一壁面を使って作品を発表するグループ展です。会期中の2月28日(火)には、一般見学者にも公開される最終審査会を開催します。ファイナリストによるプレゼンテーションの後、審査員による議論を経て、グランプリが決定します。グランプリ受賞者には1年後の個展開催と個展制作費10万円、パンフレット制作の権利が贈られます。
パステルカラーを基調としたイラストレーションをデジタルで描き空間を表現することを試みるいしいひろゆき、普段意識しない日常の中に潜む「気になるかたち」を描く石田和幸、ブルーシートで包んだフィギュアをスキャンして3DCGデータ化し新たなイメージをつくることを試みるwimp、SNS上で楽しそうに写真に写る若者達に見え隠れする不安な気持ちを絵とテキストで表現するSERENA、撮影した犬の写真で犬の形状の立体コラージュをつくる時吉あきな、WEB技術を用いて絵の表現方法の幅を提示しその可能性を追求する藤井マリー、以上6名が展示をします。
いしいひろゆき Hiroyuki Ishii
1985年生まれ。桑沢デザイン研究所空間演出科中退。
「インテリア」
空間にある物。その物と物のあいだの空間と空間。そんな空間感を見てください。
石田和幸 Kazuyuki Ishida
1993年生まれ。東京造形大学グラフィックデザイン専攻卒業。
「かたちは見えている、」
けれど、僕たちはそれを見ていない。
日常にまぎれ、気にもされない色々なかたちを描き出して、しっかり見るための試みです。
wimp
1992年生まれ。東京藝術大学先端芸術専攻在籍。
「PACKING SERIES」
フィギュアをブルーシートで包むことで、キャラクターが持つコンテクストや個性を不可視にし、残された表層をイメージとして再生成する試み。
SERENA
1994年生まれ。女子美術大学ヴィジュアルデザイン専攻在籍。
「ギリギリ 16月 モンブランパフェで酔ってる」
SNSに大量に流れる、若者たちのかわいこぶった画像。そこから彼らの不安定な部分が見え隠れする。
時吉あきな Akina Tokiyoshi
1994年生まれ。京都造形芸術大学情報デザイン学科卒業。
「ワンオール」
原画と複製物がだいたい同じだと認識できる状態を「ほぼイラストレーション」としてテーマにしている。
藤井マリー Mary Fujii
1989年生まれ。京都市立芸術大学大学院美術研究科修了。
「web drawing series_生きる細胞」
絵を分割し、web上で視差効果を用いて再構築する。描いた光景に、より「捉えがたさ」を与えられないかと考えている。
アーティスト/イラストレーター
デジタルドローイングのシンプルなタッチで、独特の世界観を線画で描く。
2016年春から本格的に活動を開始。
SNSを通じて海外メディアに取り上げられ、国内外から作...
石田和幸
1993年生まれ。
東京造形大学グラフィックデザイン専攻卒業。
1992年生まれ。
多摩美術大学美術学部情報デザイン学科情報デザインコース卒業。
東京藝術大学美術研究科先端芸術表現専攻卒業。
キャラクターの存在と表現方法を用いて、イメージを構築する。
1994年横浜生まれ。
女子美術大学ヴィジュアルデザイン専攻卒業。
時吉あきな
1994年生まれ。
2016年 京都造形芸術大学情報デザイン学科卒業。
2014年 Here is ZINE Tokyo 10 一般公募枠入選
2016年 The Chelsea International Fine Art Competition 入選
2017年 第16回グラフィック「1_WALL」グランプリ受賞
Here is ZINE Tokyo 15 参加
グループ展 怒羅権 参加
全感覚祭 2017 参加
Twitter:
@uchuuu55
Instagram:
@akinatokiyoshi
1989年生まれ、京都市立芸術大学修士課程修了。
イラストレーター。
2014年 アートアワードトーキョー丸の内 2014 後藤繁雄賞
2017年 第16回グラフィック「1_WALL」ファイ...
審査員(50音順、敬称略)
えぐちりか(アートディレクター/アーティスト)
ソフトバンク「PANTONE∞」、ベネッセこどもチャレンジbaby玩具デザイン、2011年フィギュア髙橋大輔選手のフリーの衣装など、平面から立体、広告や衣装など幅広い活動を展開。JAGDA新人賞、『ひとつぼ展』グランプリ、岡本太郎現代芸術大賞優秀賞、グッドデザイン賞、D&AD金賞(イギリス)など受賞多数。
大原大次郎(グラフィックデザイナー)
1978年神奈川県生まれ。2003年武蔵野美術大学基礎デザイン学科卒業。同年omomma設立。デザインワークや映像制作に従事するほか、展覧会、ワークショップ、パフォーマンスなどを通して、言葉や文字の新たな知覚を探るプロジェクトを多数展開する。2014年JAGDA新人賞、TDC賞受賞。
http://omomma.in/
白根ゆたんぽ(イラストレーター)
1968年埼玉県深谷市生まれ。雑誌、広告などの各種印刷メディア、webコンテンツなどに幅広くイラストを提供している。最近の仕事に「BRUTUS 」の表紙、GUのSALEビジュアル、radikoの「#音ジェニック」キャンペーンイラストなど。クライアントワークの他自身の作品集の制作や個展開催、企画展への参加など多数。
大日本タイポ組合 ヒゲ有りで苗字無しの秀親とヒゲ無しで苗字有りの塚田哲也により1993年に結成。文字通りモジモジしながら文字で遊んで25年。
文字と歩んで三千里。文字を解体し、組合せ、再構築することによって、新しい文字の概念を探る実験的タイポグラフィ集団。
室賀清徳(編集者)
1975年新潟生まれ。グラフィック社編集部。グラフィックデザイン、タイポグラフィ、視覚文化についての編集、執筆、教育活動を行う。「The Graphic Design Review」(JAGDA)編集長。前『アイデア』編集長。画:北村みなみ