ガーディアン・ガーデンでは、個展開催の権利をかけた公募展、第18回グラフィック「1_WALL」展を開催します。ポートフォリオ審査による一次審査と、一対一で審査員と対話をする二次審査を通過したファイナリスト6名が、一人一壁面を使って作品を発表するグループ展です。会期中の2月27日(火)には、一般見学者にも公開される最終審査会を開催します。ファイナリストによるプレゼンテーションの後、審査員による議論を経て、グランプリが決定します。グランプリ受賞者には、1年後の個展開催の権利と、個展制作費20万円が贈られます。
今回の「1_WALL」は、「今見ているもの」をトレースして作品を制作する河村真奈美、1960-70年代のおもちゃの世界観を独自のイラストレーションで展開する清水、ロバが主人公の絵本を描き、絵と本の構造を考える中田こぶし、ネットで収集した画像を仮想空間で彫刻をつくるように組み立て作品をつくる平田尚也、自作の詩とグラフィックの世界を融合させた福西想人、カラフルな色で女の子のキャラクターを描くモニョチタポミチの6名によるグループ展です。
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モニョチタポミチ Monyochita Pomichi
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河村真奈美 Manami Kawamura
1996年生まれ。女子美術大学ヴィジュアルデザイン専攻在籍。
「リプレゼント」
もう一度時間をかけて見たくて、今あるものをトレースしました。
清水 Shimizu
1993年生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。ネットショップ&不定期雑貨店「おまけ星」店主。
「ニューファッション」
「ニューファッション」は昭和のチープなおもちゃによくある宣伝文句です。ときめきや夢見るような世界がこれからも「New」であって欲しいから、新しく物を作ります。
中田こぶし Kobushi Nakata
1988年生まれ。
「絵本を考える。」
一冊目、おてんきロバ。正方形は、量と移動の座標。私の目標はページとページの間を絵で描くこと。
平田尚也 Naoya Hirata
1991年生まれ。武蔵野美術大学彫刻学科卒業。
「”Demon” “Space Ship” “Royal Drive”」
完璧なまでに死んだ世界にある物体。何かが壊れたり失われる不安から解放されるための悪あがき。
福西想人 Thought Fukunishi
1992年生まれ。和光大学表現学部総合文化学科卒業。
「とうそうぶんぽうの発動装置」
〈見る-グラフィック〉と〈読む-詩〉の境界で、身体を通過する「意味」と「経験」の呼びかけに応えるちからをわたしたちの手のなかに取りもどすこと。
モニョチタポミチ Monyochita Pomichi
1996年生まれ。桐生大学短期大学部アート・デザイン学科研究生。
「持ってみたの」
どんなに重くても、どんなに軽くても、彼女たちは涼しい顔でいろいろな物を「持ってみて」いる。彼女たちが持つと、どんなものでもおしゃれに見えてしまうのだ。
1996年生まれ。
女子美術大学ヴィジュアルデザイン専攻卒業。
1993年広島県生まれ
多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業
ネットショップ&不定期雑貨店「おまけ星」店主
第18回グラフィック「1_WALL」ファイナリスト
「おまけ星」と...
1991年長野県生まれ
2014年武蔵野美術大学彫刻学科卒業
2016年トーキョーワンダーウォール2016入選
2018年第18回グラフィック「1_WALL」グランプリ
2018年第21回文化...
編集者。1992年福島県生まれ。和光大学表現学部総合文化学科卒業。2014年から『ユリイカ』(青土社)、『現代詩手帖』(思潮社)の投稿欄にて詩を発表。主な編集書に『新・映像の世紀大全』(NHK出版)。...
1996年 群馬県生まれ。
2017年「モニョチタポミチ展」@PENSEE GALLERY
第17回グラフィック「1_WALL」審査員奨励賞(川上恵莉子選)
2018年 第18回グラフィック「1...
審査員(50音順、敬称略)
川上恵莉子(アートディレクター)
1982年東京生まれ。2006年東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。2008年株式会社ドラフト入社。2018年独立。メリーチョコレートカムパニー「RURU MARY’S」、丸松製茶場「san grams」のブランディング、がまぐち専門店「ぽっちり」のグラフィックや、自社プロダクトメーカー「D-BROS」など。JAGDA賞、ADC賞、JAGDA新人賞受賞。
菊地敦己(グラフィックデザイナー)
1974年東京生まれ。武蔵野美術大学彫刻科中退。2000年ブルーマーク設立、2011年より個人事務所。ブランド計画、ロゴデザイン、サイン計画、エディトリアルデザインなどを手掛ける。とくに美術、ファッション、建築に関わる仕事が多い。また、「BOOK PEAK」を主宰し、アートブックの企画・出版を行う。
白根ゆたんぽ(イラストレーター)
1968年埼玉県深谷市生まれ。雑誌、広告などの各種印刷メディア、webコンテンツなどに幅広くイラストを提供している。最近の仕事に「BRUTUS 」の表紙、GUのSALEビジュアル、radikoの「#音ジェニック」キャンペーンイラストなど。クライアントワークの他自身の作品集の制作や個展開催、企画展への参加など多数。
大日本タイポ組合 ヒゲ有りで苗字無しの秀親とヒゲ無しで苗字有りの塚田哲也により1993年に結成。文字通りモジモジしながら文字で遊んで25年。
文字と歩んで三千里。文字を解体し、組合せ、再構築することによって、新しい文字の概念を探る実験的タイポグラフィ集団。
都築潤(イラストレーター)
1962年東京生まれ。武蔵野美術大学卒業。80年代から00年代までにグラフィック系コンペや広告賞で多数受賞。10年「ニューエイドス」13年「都築潤×中ザワヒデキ」を展示開催。15年「ニューエイドス以降/検証1980-2000」開講。『日本イラストレーション史』監修執筆。NHK高校講座「美術1」監修出演。
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