ガーディアン・ガーデンでは、個展開催の権利をかけた公募展、第13回写真「1_WALL」展を開催します。ポートフォリオ審査による一次審査と、一対一で審査員と対話をする二次審査を通過したファイナリスト6名が、一人一壁面を使って作品を発表するグループ展で作品を発表します。会期中11月4日(水)には、グランプリを決定する公開最終審査が開催されます。ファイナリストによるプレゼンテーションの後、一般見学者にも公開される審査員による議論が行われ、グランプリが決定します。グランプリ受賞者には1年後の個展開催とパンフレット制作の権利が贈られます。
13回目となる今回は、自らの性の問題を写真を通して確認するべく人に迫ったポートレートや、心の奥底に潜む憤りを、独自の視点で身の回りのものを切り取り表現した作品、福島の社会的な課題をテーマにしたドキュメンタリー的写真、また、セルフポートレートや日常の光景から、現実とは異なる別世界をつくりあげた作品、メニエール病を患う友人に心を重ね、その状況を可視化したスナップ写真、チベット、東京などのスナップショットとウェブで発表されている様々なデータやビジュアル資料や自筆のテキストを用いて自らのルーツを掘り下げ概念化した作品など、多様な表現が集まりました。どの作品がグランプリを獲得するのか、今後の活躍が期待される若手作家達に是非ご注目ください。
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ラッセル・スコット・ピーグラー Russell Scott Peagler
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浦芝眞史 Masashi Urashiba
1988年生まれ。ビジュアルアーツ専門学校・大阪 写真学科卒業。
「ゆく、ふれるやいなや」
自分に素直になって、美しいものを撮ろうと思った。
美しいものには触れたくなる。
触れてはじめてみえること。
触れられないからみえること。
浦部裕紀 Hiroki Urabe
1985年生まれ。
「あらざるをえざるものら」
そこに間違いなくある異質なものに対して敏感であること
佐藤美佳 Mika Sato
1982年生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現修了。
「遠のくあの日に近づくために」
風船、キビタン、菅原文太、ハートのクッション、その他諸々。
私はひとつとたくさんのものを見た気になって、写真にそれらを記録する。
今、目の前にあったことだけは確か。
染井冴香 Saeka Somei
1994年生まれ。武蔵野美術大学映像学科在籍。
「World Vacuum」
何があろうと何であろうと、見えているものは心にも頭にもあるものだ。
ここは世界のどこでどこの世界なの?
この遠くて永くてとてつもなく近い問いに、私は写真で答えたい。
光岡幸一 Koichi Mitsuoka
1990年生まれ。東京藝術大学大学院油画科在籍。
「うつりゆく、そこに」
まくがやぶれてめまいがおこった。
ラッセル・スコット・ピーグラー Russell Scott Peagler
1980年生まれ。
「Roots」
自己のルーツ、世界で影響し合う物事の真の意味を捜し求め、何千もの石を裏返してゆくと稀に真実を見つけることがある。写真、詩、著述、研究を綴りまとめた作品。
1988年大阪府生まれ。
2011年関西大学法学部政治学科卒業。
2013年ビジュアルアーツ専門学校・大阪 写真学科卒業。
受賞:
2015年第13回写真「1_WALL」グランプリ
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佐藤美佳
1982年生まれ。
東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現修了。
武蔵野美術大学映像学科メディアアート専攻卒業。第13回写真「1_WALL」ファイナリスト。「TOKYO FRONTLINE PHOTO AWARD 2016」光田由里賞、「TOKYO FRONTLIN...
光岡幸一
名前は、字が全て左右対称になるようにと祖父がつけてくれて、読みは母が考えてくれた(ゆきかずになる可能性もあった)。宇多田ヒカルのPVを作りたいという、ただその一心で美大を目指し、唯一受かった建築科に入学し、いろいろあって今は美術家を名乗っている。矢野顕子が歌うみたいに、ランジャタイが漫才をするみたいに、自分も何かを作っていきたい。一番最初に縄文土器をつくった人はどんな人だったんだろうか?
主な個展に2019年「あっちとこっち」(外苑前FL田SH/企画 FL田SH)、2021年「もしもといつも」(原宿 block house /企画 吉田山)。
2021年写真新世紀優秀賞(横田大輔 選)、広島市現代美術館企画「どこ×デザ」蔵屋美香賞受賞。
1980年米国サウスカロライナ州生まれ。サウスカロライナ州立大学ランダー大学英文学部卒業後、米国にて政治科学国際政治学専攻、修士課程修了。上智大学比較文化学部にて日本語を学ぶ。2003年来日後、現在ま...
審査員(50音順、敬称略)
飯沢耕太郎(写真評論家)
1954年宮城県生まれ。1984年筑波大学大学院芸術学研究科修了。1990〜94年季刊写真誌『デジャ=ヴュ』の編集長をつとめる。近著に『写真集が時代をつくる!』(シーエムエス)、『現代日本写真アーカイブ2011~2013』(青弓社)など。撮影=ERIC
菊地敦己(グラフィックデザイナー)
1974年東京生まれ。武蔵野美術大学彫刻科中退。2000年ブルーマーク設立、2011年より個人事務所。ブランド計画、ロゴデザイン、サイン計画、エディトリアルデザインなどを手掛ける。とくに美術、ファッション、建築に関わる仕事が多い。また、「BOOK PEAK」を主宰し、アートブックの企画・出版を行う。
鷹野隆大(写真家)
1963年生まれ。主な写真集に『IN MY ROOM』(蒼穹舎)、『男の乗り方』(Akio Nagasawa Publishing)、『カスババ』(発行:大和プレス/発売:アートイット)、『α』(SUPER DELUXE)、『まなざしに触れる』(共著、水声社)。2006年に第31回木村伊兵衛写真賞受賞。
高橋朗(PGIギャラリーディレクター)
1976年千葉県生まれ。平木収氏に師事。在学中、東川町国際写真フェスティバルにボランティアとして参加。2003年から2010年まで同フェスティバル現場制作指導/アシスタントディレクターを務める。1998年からPGIにて写真の保存・展示業務に携わる。現在PGIのディレクターとして展覧会の企画運営を担当。
百々新(写真家)
1974年大阪生まれ、奈良育ち。1995年コニカ新しい写真家登場グランプリ。1999年写真集『上海の流儀』(Mole)。2000年日本写真協会新人賞。2004年ニューヨークADC賞審査員特別賞。2009年APA広告賞特選賞。2012年写真集『対岸』(赤々舎)。2013年第38回木村伊兵衛写真賞。