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展覧会・イベント

第3回写真「1_WALL」グランプリ受賞者個展

金瑞姫展「ether」

  • 会期:2011.7.4 月 - 7.21 木
  • 時間:12:00p.m.-7:00p.m. 日曜・祝日休館 入場無料協力:富士フイルム株式会社

“光”を撮るために部屋を撮る
金瑞姫は、狭い部屋で毎日同じことが繰り返される日常に閉塞感を感じていた頃、窓から差し込む朝の光によってふとんが白く輝くさまを目にし、その光景に強く惹かれました。「以前フランスを訪れた時に、教会は高窓から光が入ることによって、参拝者に神の存在を感じさせる建築になっていると聞いた話しを思い出した」という金。この出来事がきっかけとなり、彼女は、“光”の存在によって、鬱々として過ごす日々に幸せを見出していきます。
2010年グランプリを獲得した「Lights」は、人が暮らす部屋を「光をみるための箱」として捉えた作品です。審査員から「部屋にカメラをおいてポンと撮ったような、余計なことを考えていないシンプルさが面白い」と評されたその作品は、部屋や住人への関心は排除し、過去の絵画や写真を参考に導き出した構図にあわせて、機械的に撮影されています。そうして撮られた写真には、部屋の中の家具や日用品が、光を見せるためだけの媒体として存在しているかのように写っています。
個展では、前作をさらに飛躍させ、光の受容体をテーマに「ether」として新しく発表します。3月11日の震災以降、当たり前のように繰り返し訪れると思っていた日常への考えが覆され、動揺する金。その揺らぎと向き合いながら撮影した作品を、ぜひ会場でご覧ください。

金瑞姫

1987年東京生まれ。2010年多摩美術大学情報デザイン学科情報芸術コース卒業。現在、東京藝術大学大学院に在学。

展示によせて
光の受容体として存在している
そんな前提を考える。それがそこにある理由も、カタチも、色も。
狭い部屋に光が廻り込む。世界を構成するものすべてが途端に尊く思える時間があった。
二度と出会うことのできない景色よりも、何度も繰り返し訪れる時間を捉えたいと思った。

金瑞姫

審査員より
《Lights》は審査員の全員一致で第3回写真「1_WALL」グランプリに選ばれた。
知人たちの住む部屋を自然光で写したこの連作の透徹したうつくしさは、17世紀オランダの室内画を思わせないではない。各々のかたちをもつ部屋の空間、こまごました日用品のつらなりがそれぞれに光を反射する。ひとつしかない場所。その場所は確かに祝福されているのだと写真が教えてくれる。

光田ゆり(美術評論家)

第3回写真「1_WALL」展
2010年9月21日~ 10月14日開催
公開最終審査会 2010年10月1日(金)
以下の審査員により、金瑞姫さんがグランプリに選出されました。
[審査員]
金村修(写真家)
鈴木理策(写真家)
鳥原学(写真研究者)
町口覚(アートディレクター)
光田ゆり(美術評論家)
※五十音順、敬称略
第3回写真「1_WALL」展の情報はこちら