中野泰輔「Hyper ≠ Linking with…」
この作品は、母親と自分の恋人、知り合いの子どもたちを写した作品です。僕はゲイで同性の恋人がいますが、その恋人が将来的には子どもを欲しいと思っているので周囲にゲイであることをカミングアウトしていないこと。僕が母親にゲイであることをカミングアウトした時に、セクシュアリティ云々よりも、純粋に子どもができないことに母がショックを受けていたこと。その二人の欲望に自分自身が衝撃を受けて、作品を作りました。今回は二人の欲望の象徴として子どもを撮影したが、個展では二人の欲望に限らず、他者の欲望に焦点をあてた作品も展示したい。
Q.鈴木:人物の写真の上に水滴のような、ゼリーのような膜があるようだが、どういう意図でこのような作品にしたの?
A.中野:子どもが欲しいという僕の恋人と母親の欲望が僕にとっては異物のようなもので、今回の作品の中にも異物を取り込みたいと思ったからです。
Q.百々:被写体である母親への思いを聞かせて。
A.中野:僕のセクシュアリティについて考えた時に、その僕を生み出した人として特別な思いがあります。生まれてきたことは経験しているはずなのに、みんなその経験を忘れている。そこを表現したいと思いました。
Q.姫野:他者の欲望を表現することと、今回の子どもたちの写真はどう結びつくの?
A.中野:今回は、二人の欲望のかたちとして子どもたちを撮影しました。個展では、その欲望のかたちは変わるかもしれません。
Lily Shu「Circulation」
今回は3年間に渡って中国、日本、ヨーロッパを旅しながら撮影した写真を展示しました。それまで私は、家族の都合や進学の都合など、自分の意志以外の理由でいくつかの国へ行っていましたが、今回初めて自分の意志で、メディアやテキストでしか見たことのないヨーロッパや、故郷である中国の中でも自分が行ったことのない場所、日本の中でも東京ではなく、都会を離れた場所を訪れました。その中で感じたのは、物から発せられる視線、切断と連続性というもの。現代において意味をもつ写真を撮ろうと思って今回のシリーズをつくりました。個展では、物からの視線というものをもっと表現できる展示にしたい。
Q.鈴木:横位置の写真が縦に重なっていたり、縦位置の写真を横につなげたりして展示しているものがあるが、これはどういう意味があるの?
A.Shu:流転思想という言葉があるように、縦や横の位置関係を誰が決めたものなのか、自然のものなのか、そんなことを考えられる配置になったらと思い、このように展示しました。
Q.百々:映画のスクリーンを写した写真など、黒みのあるものが作品のポイントになっているようだが、どの意図は?
A.Shu:明らかにそこに見えるものだけでなく、暗い場所や黒い風景の中にも物からの視線があると思っていて、そんなことを表現しました。
Q.飯沢:黄色い服を着た盲目の女性の写真と、湖のような写真、その二つを組み合わせたのはなぜ?
A.Shu:左の写真は中国の湖を写したもので、うっすらと光が反射している情景を写した写真。それに対して、右の写真は強い光に包まれて眩しい状況に置かれていながら、彼女自身はその光が見えていないという状況を写した写真。そのどこか共通点のある二つの風景を並べました。
影山あやの「Dear Emotion」
二人の妹と故郷を9年間撮り続けてきました。その中で気づいたことは、人生は小さな変化の積み重ねでできていて、その小さな変化こそが大切だということです。最初は撮りやすいという理由だけで妹と故郷を撮影していましたが、それらが少しずつ変化していることに途中で気づき、それからはその小さな変化を見逃さないように撮影してきました。今回は、その積み重ねてきた時間を表現するためTumblrを参考にした長いロールペーパーに写真を並べ、二人の妹の小さな変化に焦点を当てた写真は額縁に入れて展示し、妹の妊娠から出産の過程は本にしました。個展では、それぞれの壁ごとに異なる物語がある、そんな展示をしたい。私の個人的な体験を通して、鑑賞者に少しでも影響を与えられればと思っています。
Q.姫野: 二人の妹の小さな変化とは、具体的にどんなものなの?
A.影山:爪が伸びて、お気に入りのネイルが変形していることや、成長と共に二人の顔に変化が起こっていることなどです。
Q.百々:個人的であると言える家族の写真を展示というかたちに残したことで、自分の中で何か気づきはあった?
A.影山:ポートフォリオの時よりも、展示したことで自分の気持ちを整理できたように感じています。
Q.飯沢:個展プランで、それぞれの壁に物語を表現したいと言っていたが、文字を入れるということはしないの?
A.影山:個展でも写真を中心に展示したいと思っていて、鑑賞者の方が自由に妹の性格や経験などを想像できる、そんな広がりのあるものにしたいと思っています。なので、あえて文字は入れない予定です。
稲田フランコタデオ「くびきを負って終わりをむかえる前に」
今回行った取り組みは、聖書の視覚化です。今でも世界中の多くの人に読まれ、人々の生活に寄り添っている聖書を、アルゼンチンで生まれ、長年聖書に親しんできた現代に生きる自分から見た、新しい切り口で表現しました。具体的な手順としては、聖書の言葉を選んで、その世界観を表現するためのモチーフを選んだり、作ったりして撮影をしています。聖書の言葉が中心となる作品なので、言葉とモチーフのバランスには特に気を配りました。これまで3年ほどこのテーマで撮影していますが、自分自身の聖書の知識によってモチーフも変わっていくことが自分の中での新たな発見です。個展では、同じテーマの作品と、写真の中に写っているモチーフ自体も展示して、空間全体を使った展示にしたい。
Q.飯沢:この作品によって、稲田さんは聖書の意味を伝えたいと思っているの? それとも、この作品を作ることに意味を見出すアーティスト的な思いがあるの?
A.稲田:伝道したいというよりも、聖書の言葉がなければ、まず作品が制作できないということに僕のアイデンティティーがあります。その上で、キリストの教えも伝わったらいいなという感覚なので、クリスチャンではない人には純粋に写真作品としてみてもらえれば。
Q.姫野:言葉とモチーフのバランスは、どうやって図っているの?
A.稲田:バランスの具合は僕の個人的な基準なので説明しづらいですが、クリスチャンの友人に作品を見せるとみんなわかってくれるので、言葉とモチーフのバランスはうまい具合にいっているのではないかと思っています。
Q.増田:ポートフォリオでは写真の隣に聖書の言葉が並べてあったが、今回は言葉がなくなった。これは、まずはビジュアルを見てほしいという意図なの?
A.稲田:最初は言葉も添えようと考えていましたが、壁全体を使って展示したかったので邪魔になりそうだと思い、外しました。また、一対一になれる空間を作るため、ヘッドフォンを設置して、そこから聖書の言葉が流れるよう工夫もしました。
苅部太郎「Letters To You」
ミャンマーからバングラデシュに逃れたロヒンギャ難民のポートレート、彼らの生き別れになった家族へあてた手紙、難民キャンプの日常の写真、この三つで構成された作品です。彼らは母国では“架空の民族”と呼ばれていますが、そのひとり一人に私と同じように人生があるはず。そこで、彼らのリアリティーを感じるために現地へ行き、話をして、遠い国で消費される写真ではなく、目の前にいる彼らのためになるようなプロジェクトをと思い、今回の作品を始めました。この写真はSNSでも拡散していて、いつか生き別れになった家族に届けばとも考えており、その一連の流れまで含めて一つの作品として作っています。個展では、ポートレートの写真と日常の写真、どちらも量を増やして展示したり、VRを使って難民キャンプを体感できるスペースを作ったりして、彼らのリアリティーを伝えたい。
Q飯沢: ポートレートの写真を、ポラロイドにしようと思いついたのはいつ? どうしてポラロイドにしようと思ったの?
A.苅部:ニュースで彼らのことを知った時、リアリティーが感じられず、物質性の強いものに彼らを記録したいと思ったのがはじまりです。ポラロイドなら指紋がついたり、暑さで少し表面が溶けたりして、彼らが生きている証になるし、ポラロイド独特のぼやけて写る感じが彼らの存在と重なったからです。
Q.飯沢:苅部さんはロヒンギャ難民の今の状況を伝えることが目的だと思うが、わざわざ「1_WALL」に応募してきたのには、どんな意味があるの?
A.苅部:注目度が高いコンペだからという理由が、まずあります。彼らの状況はあまり注目されていないので、このコンペに出して注目してもらいたかったからです。
Q.増田:ロヒンギャ難民という、国籍というシステムから追い出されてしまった存在にリアリティーを感じられず現地に行ったとのことだが、そもそも国籍や国のシステムといったものがある意味フィクション。彼らの存在に触れる中で、逆に国籍やシステムにリアリティーを感じられなくなったり、違和感を感じるようなことはなかった?
A.苅部:それもありますが、どちらも語ってしまうとわかりにくくなってしまうので、今回はロヒンギャ難民の存在の曖昧さにだけフォーカスしました。 個展ではもう少し、国や民族だとか、曖昧なものに線を引くようなことにも言及したいと思っています。
林佳文「“J”」
タイトルの“J”とは、JAPANと私の恋人の頭文字からとったものです。彼と初めて会った時に日本のことを話した事から、その時の会話が今回の作品作りのイメージになっています。私と彼はいつもカメラを持って日本中に出かけていて、今回の作品もその時の写真を集めたものです。その中でも種類が二種類あって、大きなサイズの写真は、私から見た日本。小さなサイズの写真は、より個人的な風景や思いを反映したもので、恋人の写真も多く選んでいます。恋人を撮影することは、家族のように親密感はあるものの、同時に未知なる感覚もある不思議なもの。その特別な感情を写真に残せたらと思っています。
Q.百々:どんな時に撮影するの? 撮影場所はどこ?
A.林:これらの写真は、ほとんどが彼とデートをしている時に撮ったもの。知らない場所に行きたいという思いが常にあるので、計画性なくいろいろな場所へ出かけては撮影しています。
Q.姫野:横位置で連続する写真を組み合わせるなど、展示方法が面白い。これには意味があるの?
A.林:今回の展示した写真は、フレームにあわせてほぼすべてトリミングしています。全部縦位置だとバランスが悪いので、横位置の作品組み合わせていて、連続しているように見える写真は、横位置の写真をトリミングして、2枚に分けたものです。
Q.飯沢:ポートフォリオの時も含めて全てモノクロームの写真だが、それには何かこだわりがあるの?
A.林:私にとって写真はシャッターを押すだけでなく、フィルムを現像して、暗室でプリントするところまでが作品作りだと思っているので、その全てのプロセスを自分でコントロールできるモノクロームの写真にしました。
講評&審議
中野泰輔「Hyper ≠ Linking with…」について
姫野「ポートフォリオでは空白のような人の形が印象的だったが、展示では一つの壁でいろんな手法が現れてくるので、イメージが希薄になってしまった印象だ」
百々「前回、前々回と応募してきた作品を見ていることもあって、作家として進化していると思った。実験的な写真にも挑戦していて、興味深い」
増田「ポートフォリオの時より、展示の方が魅力的に感じた。動機が彼自身にとってショッキングな体験なのに、それすらも客観視しているし、深刻そうに伝えない、その独特な才能を感じることができた」
飯沢「いろいろなできごとを自分の中でしっかりと受け止めて、それを作品に反映することができている。今回の展示が上手くいったかは留保したいが、個展になったとき、彼の持っている切実さがきちんとした形で現れてくるのではないか」
鈴木「作品作りの動機も非常に面白かったし、展示もすごく良い。母親を一人の女性として撮っている感じもあって、そこもまた良い」
Lily Shu「Circulation」について
飯沢「以前見た彼女の写真集は閉じられた空間で撮影したものが中心だったが、今回は旅の写真。ポートフォリオではうまくいっていなかったが、展示は良かった。新しい何かが芽生えつつある」
姫野「ポートフォリオの時から気になっていたが、展示はさらに良い。作品の前に立つと、ポジティブな意味で混乱させられ、整理がつけきれないところが良かった」
鈴木「スケールのあるテーマ設定が面白い。展示は良い意味で見づらく、でもそれが面白く、期待できる」
百々「旅がテーマの作品だが、どこを旅しているのかわからない感覚、いろいろな感情が出てくる感じが良かった。小気味良いリズムを奏でる彼女の写真は、期待できる」
増田「ポートフォリオの時には、これをどう展示にするのか気になっていたが、きちんと彼女なりの答えを出せたようだ。話を聞いているともっとやりたいことがありそうなので、この後の展開が気になる存在だ」
影山あやの「Dear Emotion」について
鈴木「ポートフォリオでは一枚一枚の写真の良さがあったのに、今回は展示方法の方に目がいってしまいがち。どこかに重点を置いた方が良いのかも」
飯沢「妹が二人いるという設定がまず面白い。でも、展示作品は情報が多すぎる印象を受けた。試み自体は面白いし、可能性はある」
百々「リズムが感じられるし、よく考えられた展示作品。ただ、ポートフォリオで印象だった傷のイメージが薄れてしまった。そのようなひっかかりを展示で表現できたらもっと良かった」
姫野「写真をさまざまな方法で見せてくれ、見ごたえのある展示だった。ただ、二人の妹がいるというおもしろさがポートフォリオよりも感じられなかったのが、残念」
増田「ロールペーパーの下の部分が丸まっているところに、現在進行形で続いている感じを受けた。一つ一つのパーツでやりたいことはわかるが、それぞれがうまく絡み合ってないし、ポートフォリオの良さが出し切れていない印象だ」
稲田フランコタデオ「くびきを負って終わりをむかえる前に」について
飯沢「我々には思いつきもしないテーマで驚きがある。たとえ内容がわからないとしても、静物写真として見ても面白い。ただ、キリスト教の図像についての評価は難しい」
百々「絵画ではキリスト教の教えをモチーフにした作品があるが、写真では見たことがない。アイデアがすばらしい。撮影の仕方としては、もっと探求すべきところがある」
鈴木「モチーフの置き方や並べ方に魅力はあるので、額も自分で作ってしまうところまでいったらさらに良かったのかも」
姫野「聖書の視覚化というテーマが面白い。質疑応答の時間で一枚の絵について絵解きをしてくれたが、それはなくても良かったのかもしれない」
増田「この作品が成功しているかどうかというよりも、まずチャレンジしていることが興味深い。今後、聖書の解釈の変化によってモチーフが変化していくかもしれないことも期待したい」
苅部太郎「Letters To You」について
姫野「ポラロイドの後ろに手書きのメッセージを入れるなど、ダイレクトにメッセージが込められているけれど、鑑賞者がどのように作品を受け止めるのか、難しい作品だった」
鈴木「ポラロイドはパーティなどで使われたり、楽しいイメージがあるもの。そのイメージが強いので、今回のテーマにはそぐわない気がするし、すんなりとメッセージが伝わってこなかった」
飯沢「彼が一番疑問に思っているのは、消費されていく報道写真のあり方。ものとしての写真を展示することで、その違和感も含めて表現しようとしているのはわかる」
増田「ポラロイドを使って物質性を表現したかったのはわかるが、壁におとなしく収まってしまっている印象だ。ポラロイドの表裏両面を見せたかったのもわかるが、他に方法があったかも」
百々「ポラロイドによって、ある種の軽さが出てしまった。提案力みたいなものはあるが、彼が伝えたいテーマに、鑑賞者がたどり着くのは難しいだろう」
林佳文「“J”」について
百々「魅力的な作品だ。モノクロームへのこだわりも良いし、日本への愛も感じられる作品だ」
飯沢「まるで小説を読んでいるかのようで、物語作家として優れていると思う。もっとテキストを添えた方が可能性があるのかもしれない」
増田「僕らが知る日本という場所で、異邦人二人が何かを探しているような、謎を追いかけているような感じがあった。とても面白い作品だ」
姫野「ポートフォリオの時よりも、展示の方が伝わってくるものがあった。彼の存在や、日本の存在が親密だけれど遠いという、距離がよく現れている」
鈴木「写真を撮っている人自身がどこかに連れて行かれている、そんな浮遊感のような奇妙な感じを受けた。面白い作品だ」
こうして、審査員による講評が終了しました。審査員の方々の間ではさまざまな意見が飛び交い、今回も審議は非常に盛り上がりました。
続いて、投票へと移ります。審査員の方には、良いと思ったファイナリストを2名選び、名前を挙げてもらいました。
投票結果
飯沢:中野・Shu
鈴木:Shu・林
百々:中野・林
姫野:Shu・林
増田:中野・稲田
集計すると、中野 3票/Shu 3票/林 3票/稲田 1票と、票が割れる結果となりました。そこで、審査員の方に再度、ひと言ずつポイントを語っていただきました。
中野泰輔「Hyper ≠ Linking with…」について
飯沢「彼の持っている動機の切実さや表現力の高さが評価できる。可能性のある作家だ」
百々「暗い雰囲気になりそうな人間の欲望に対して、向き合い方を模索している。そこに面白みがある」
増田「ポートフォリオから展示でぐっと印象が変わったので、個展ではさらに期待できそう。それに、動機は特殊だとしても、普遍的なものに展開もできそうだ」
Lily Shu「Circulation」について
鈴木「スケールが大きいことと、それに対して作業が確信的だったので、個展の機会を与えたらどう応えてくれるんだろうという期待で投票しました」
姫野「自分たちが生きている時代について、とても深く考えながらやっていて、それに写真でどう触れていくのかという試みが、とても新しい感触があり、その行方を見てみたい」
飯沢「彼女はこの先どうなっていくかわからない。その未知の部分が魅力的だ」
林佳文「“J”」について
百々「何かを探求している感じや、物語性があるところに魅力を感じた」
姫野「彼女の写真は独特な雰囲気があり、そこが魅力的に感じた」
鈴木「どこかに連れて行かれているような感覚もあるし、不思議な作品。あまり見たことのない写真だ」
稲田フランコタデオ「くびきを負って終わりをむかえる前に」について
増田「もう1票は中野さんに入れたが、一見、身近な動機から出発している中野さんと、聖書をテーマにしている稲田さんは両極端に見えるかもしれない。けれど、彼らにとっては身近でリアリティーのあるものを探求しているこの二人を評価したくなった」
審査員にそれぞれ票を投じたファイナリストについて魅力を語っていただいたところで、2回目の投票へと移り、1票ずつ投じていただきました。
すると……中野さんが2票、Shuさんが2票、林さんが1票という結果に。
またしても票が割れ、最後に2票を獲得した中野さん、Shuさんの二人のどちらかを選んでいただくこととなりました。
そして、3回目の投票へ。会場中の視線が集まる中、読み上げられた結果は……中野さん 3票、Shuさん 2票という1票差。最後まで票は割れたものの、ついにグランプリは中野さんに決定しました!
出品者インタビュー
中野泰輔さん グランプリ決定!
まさかグランプリをもらえると思っていなかったので、まだ実感がわきません。他者が自分を作ってくれると思っているので、これからもやぶれかぶれになりながらも頑張りたいと思います。ありがとうございました。
Lily Shuさん
普段一人で撮影して、作品作りをしているので、今回グループ展をできて、審査員の方からいろいろと意見をもらえてすごく良かったです。抽象的なテーマなので伝わるかどうか不安でしたが、共感してもらえたことが嬉しかったです。
影山あやのさん
9年間撮り続けてきた写真をどこかで展示できたらと思っていたので、今回展示の機会をもらえて本当に良かったし、一つ目標を達成できました。審査会では、自分の作品としっかり向き合うことの大切さを教えてもらった気がします。また「1_WALL」にもチャレンジしたいです。
稲田フランコタデオさん
テーマ的にアウェイな雰囲気もあったけれど、僕が今やっていることは理解されるのかを試したくて、今回応募しました。2次審査でアドバイスをもらって、それをもとに展示できたことが良かったです。一生続けられるテーマだと思うので、これからも作品作りを続けていきたいです。
苅部太郎さん
できることは全部やりきったので、満足しています。普通のコンペは審査内容がブラックボックスになりがちだけど、「1_WALL」は審査員の方から間近で意見をもらえるので、すごく参考になりました。写真家として少し成長できたような気がします。
林佳文さん
「1_WALL」に応募したのは、今回が3回目。普通ならこんなにもいろいろな意見を聞くことはできないけど、今回たくさんの意見ももらえたし、共感してもらえたことが嬉しかったです。今後も、作品というかたちにして発表していきたいと思っています。