キム・アセンドルフはメディア、デジタル関連アートの分野において広く活動を展開しているコンセプチュアル・アーティストである。インターネットと実世界との間で、さまざまな物事を行き来させる手法を強く好んでいる。これまでに手掛けたいくつかのネットアート・プロジェクトでは、インターネットから取得したデータや、インターネットを介してその他の個人から収集したデータを基にした例が多くある。生成戦略、フィジカル・コンピューティング、データ、グリッチを用いた非常に実験的な作品作りが特徴だ。作品にはインスタレーション、彫刻、ビジュアライゼーション、抽象幾何学様式の形を取るものが多いが、アプリケーション、GIFアニメーション、あるいはノイズ音声による作品もある。2010年、キムは、画像の処理過程において生まれる独特なアルゴリズムイメージを「ピクセルソート」と名付けた。