1. TOP
  2. 展覧会・イベント
  3. 葛西薫 1968

展覧会・イベント

タイムトンネルシリーズVol.25

葛西薫 1968

  • 会期:2007.10.29 月 - 11.22 木
  • 時間:11:00a.m.-7:00p.m.(水曜日は8:30p.m.まで) 土曜・日曜・祝日休館 入場無料

タイムトンネルシリーズは、第一線で活躍しているクリエイターの若き日にスポットをあてる展覧会です。25回目を迎える今回は、アートディレクター・葛西薫氏にお願いしました。
葛西氏は、独自の表現で多くの広告を手がけてきましたが、なかでもサントリーウーロン茶(1982年〜)や、ユナイテッドアローズ(1997年〜)などは、広告業界ではめずらしいほど長期にわたっています。この10年は、演劇、映画、装丁のグラフィック、空間、CIデザインなど、活動の領域を大きく広げてきました。
北海道に生まれ、機械いじりや模型が好きな少年だった葛西氏は、高校時代にレタリングを知り、通信教育で学びながら文字の造形に魅せられてゆきます。そして、これを職業にしたいと上京、文華印刷に就職したのが1968年──デザイナー葛西薫の出発の年でした。その後、大谷デザインを経て、サン・アドに入社、以後、「お歳暮はサントリー(アイ ラブユー)」(1983年)、「サントリーウイスキーの贈りもの(ふたつのグラス)」(1984年)などに始まる、人々の記憶に残る数々の広告を世に送り出す一方で、フリーハンドを多用した、自由でのびやかなグラフィック作品も多数発表しています。
本展では、葛西氏のデビュー当時から現在に至るまでを、二会場でご紹介します。クリエイションギャラリーG8では、サントリーウーロン茶、ソニー、西武百貨店などの広告の仕事を中心に、アイデアスケッチも展示。ガーディアン・ガーデンでは、舞台や映画、装丁、プロダクト、展覧会の作品制作など、その試作の過程も紹介する予定です。

葛西薫

1949年北海道札幌市生まれ。1968年文華印刷、1970年大谷デザイン研究所を経て、1973年サン・アド入社、現在に至る。サントリーウーロン茶(1983年~)、ユナイテッドアローズ(1997年~)などの長期にわたる広告制作、虎屋のCI・空間計画・パッケージデザインなどのほか、サントリー、六本木商店街振興組合のCI・サイン計画、映画・演劇の広告美術、装丁など、活動は多岐にわたる。近作にNHKみんなのうた『泣き虫ピエロ』の動画制作、ペーター・ツムトア著『建築を考える』(みすゞ書房)の装丁がある。東京ADCグランプリ、毎日デザイン賞、朝日広告賞、講談社出版文化賞ブックデザイン賞、東京ADC原弘賞など。著書に『図録 葛西薫1968』(ADP)。JAGDA、東京ADC、東京TDC、AGI会員。

展示内容
第一会場(クリエイションギャラリーG8)
広告の仕事を中心に、アイデアスケッチなども展示
第二会場(ガーディアン・ガーデン)
舞台や映画、装丁、プロダクト、展覧会の作品制作など、その試作の過程も紹介

インタビュー小冊子
今回の展覧会開催にあたり、幼少時代から現在にいたるまで、また、デザインに対する思いなど語っていただきました。
A5サイズ モノクロ約60ページ 500円

主催
クリエイションギャラリーG8 ガーディアン・ガーデン