タイムトンネルシリーズVol.25
タイムトンネルシリーズは、第一線で活躍しているクリエイターの若き日にスポットをあてる展覧会です。25回目を迎える今回は、アートディレクター・葛西薫氏にお願いしました。
葛西氏は、独自の表現で多くの広告を手がけてきましたが、なかでもサントリーウーロン茶(1982年〜)や、ユナイテッドアローズ(1997年〜)などは、広告業界ではめずらしいほど長期にわたっています。この10年は、演劇、映画、装丁のグラフィック、空間、CIデザインなど、活動の領域を大きく広げてきました。
北海道に生まれ、機械いじりや模型が好きな少年だった葛西氏は、高校時代にレタリングを知り、通信教育で学びながら文字の造形に魅せられてゆきます。そして、これを職業にしたいと上京、文華印刷に就職したのが1968年──デザイナー葛西薫の出発の年でした。その後、大谷デザインを経て、サン・アドに入社、以後、「お歳暮はサントリー(アイ ラブユー)」(1983年)、「サントリーウイスキーの贈りもの(ふたつのグラス)」(1984年)などに始まる、人々の記憶に残る数々の広告を世に送り出す一方で、フリーハンドを多用した、自由でのびやかなグラフィック作品も多数発表しています。
本展では、葛西氏のデビュー当時から現在に至るまでを、二会場でご紹介します。クリエイションギャラリーG8では、サントリーウーロン茶、ソニー、西武百貨店などの広告の仕事を中心に、アイデアスケッチも展示。ガーディアン・ガーデンでは、舞台や映画、装丁、プロダクト、展覧会の作品制作など、その試作の過程も紹介する予定です。
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展示内容
第一会場(クリエイションギャラリーG8)
広告の仕事を中心に、アイデアスケッチなども展示
第二会場(ガーディアン・ガーデン)
舞台や映画、装丁、プロダクト、展覧会の作品制作など、その試作の過程も紹介
インタビュー小冊子
今回の展覧会開催にあたり、幼少時代から現在にいたるまで、また、デザインに対する思いなど語っていただきました。
A5サイズ モノクロ約60ページ 500円