第22回クリエイション紹介作家
『エスクァイア』誌からファインアートまで
アニタ・クンツは、生まれ故郷であるカナダのトロントをベースに活躍するイラストレーターです。日本では彼女の作品を目にする機会はほとんどありませんが、『ローリングストーン』、『エスクァイア』、『ニューヨークタイムズ』、イギリスの『サンデー・タイムス』など国際的な雑誌、大手クライアントの広告などを手がける実力派のアーティストです。
彼女は幼少時代、イラストレーターであった叔父の影響を受け、1970年代にはアメリカのダグ・ジョンソン、マーシャル・アリスマンやブラッド・ホランドの象徴的な作品、イギリスのスー・コーらコンセプト主体の作品に出会い、ファインアートとコマーシャルアートの両方の世界で描くようになりました。
社会のひずみの中に生きる歪んだ人間像を繊細な色彩と緻密な描写で、時にはグロテスクに、時には神秘的に描き出しています。また、数々のエディトリアルの仕事の中では著名人やタレントを他のイラストレーターとはひと味違ったユーモラスな感覚で、鋭く表現しています。
会場では、1980年代後半から最近までの原画とエディトリアルやポスターなどを対比させながら展示いたします。日本で初の公開になりますので、彼女の魅惑的な世界をぜひご覧ください。
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展示内容
1980~1990年代のイラストレーションの原画やエディトリアル、ポスターなど約90点を展示
主催
クリエイションギャラリーG8
協力
株式会社インターリンク・プランニング