羽良多平吉氏は、東京芸術大学を卒業後、タウン誌「新宿プレイマップ」や工作舎「遊」誌の編集制作に参加し、’75年の個展「虹色科学展」ではその特有の香るような色彩と構成で注目を集めました。以後、月刊漫画誌「ガロ」、インディーズ系自販機本として伝説となった「ヘヴン」誌やストリート・マガジン「クイック・ジャパン」誌など、サブカルチャー系の雑誌を数多く手がけ、また、YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)や井上陽水をはじめとするミュージシャンのアルバム・ジャケット・デザインや、コミック本のブック・デザインなどでユニークな仕事を残しています。色彩と構成の細部にわたるこだわりと、デジタル・タイポグラフィの多様さにおいて、若い読者層の支持を得る独自の世界を築きあげてきました。会場では、デジタル・グラフィクスの新作と氏のこれまでの仕事の中から厳選した作品を約100点展示いたします。併せて、制作過程におけるタイポグラフィの膨大な収集資料や色彩の組み合わせなどを試作・整理したストックもご紹介いたします。言葉とイメージとデザインのしなやかな香りをお楽しみください。
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展示内容
デジタル・グラフィクスの新作と氏のこれまでの仕事の中から厳選した作品を約100点展示。
主催
クリエイションギャラリーG8
協賛
EPSON PiezoGraph Laboratory 平和紙業株式会社