日本を代表するグラフィックデザイナーとして活躍を続ける永井一正氏。90年以降は表現を大きく変え、動物をテーマに、手描きの細密描写による 「LIFE」 シリーズを発表してきました。この4年程はエッチングによる版画制作に挑戦し、終生のテーマでもある生命を、緻密かつ繊細な線で、瑞々しくのびやかに描いています。今回の展覧会では、近年制作した 「LIFE」シリーズの新作エッチング版画をご紹介します。また、1968年、東京国際版画ビエンナーレで東京国立近代美術館賞を受賞した、抽象形態による、白い凹凸レリーフ版画のシリーズも併せてご紹介します。抽象から具象へと、独自の表現を続ける永井氏の、新旧二つの代表的版画作品をお楽しみいただきたいと思います。また、近作のエッチング作品60点と、それに合わせた言葉で構成された作品集、『生命のうた』が、六耀社より4月上旬発売されます。
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展示内容
「LIFE」 シリーズ新作エッチング版画約40点、 1968年発表の凹凸レリーフ版画を含め計70点。
その他 「LIFE」 シリーズポスターを展示。
出版物
永井一正作品集『生命のうた』
発行:六耀社(4月上旬発売予定)
A4変型(W202mm×H257mm)/ハードカバー/136頁/3,360円(税込)
ブックデザイン:水野学
※特装本(版画2点/シリアルナンバー付き)/限定100部/予価57,750円(税込)