タイムトンネルシリーズVol.23
タイムトンネルシリーズは、第一線で活躍しているクリエイターの若き日にスポットをあてる展覧会です。
23回目を迎える今回は、イラストレーター・大橋歩さんにお願いしました。 大橋さんは、多摩美術大学油絵科在学中に描いた、『メンズクラブ』のイラストレーション(ヴァンヂャケット・石津祥介氏のページ)の仕事をきっかけに、1964年『平凡パンチ』の表紙イラストレーションを担当。当時全く新しい男性週刊誌の創刊とともに、鮮烈なデビューを果たし、以後7年間、390冊におよぶ『平凡パンチ』の表紙の数々は、時代の空気をとらえ、若者文化をリードし続けてきました。
その後も、ファッションブランド、ピンクハウスのイラストレーション(1980年〜1990年)をはじめとする広告・雑誌の仕事や、ショップ「スタジアム」(1981年〜1985年)での洋服・文具のグッズ制作など、イラストレーションの仕事の一方で、エッセイの執筆(1970年〜)も数多く、著書は100冊を超えます。さらに近年は、企画・編集から取材、撮影、出版まで、自身の手による季刊誌『Arne(アルネ)』(2002年〜)を発行するなど、イラストレーション、エッセイの次は、雑誌の作り手として、新たな興味の方向へと活動の場を広げ続けています。
本展では、大橋歩さんのデビュー当時から現在にいたるまでを、二会場でご紹介します。クリエイションギャラリーG8では、『平凡パンチ』、ピンクハウスのイラストレーションと、雑誌『Arne(アルネ)』ができるまでを、ガーディアン・ガーデンでは、学生時代の習作、イラストレーションの仕事、展覧会出品作品などを展示します。
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展示内容
第一会場(クリエイションギャラリーG8)
平凡パンチ』の表紙(1964〜1971年)、ピンクハウスのイラストレーション(1980〜1990年)と、季刊誌『Arne(アルネ)』(2002年〜)をその制作過程とあわせてご紹介します。
第二会場(ガーディアン・ガーデン)
学生時代の習作、イラストレーションの仕事、展覧会出品作品を中心に展示します。
大橋歩 インタビュー小冊子
今回の展覧会開催にあたり、幼少時代から現在にいたるまで、
また、イラストレーションやエッセイ、雑誌作りに対する思いなど語っていただきました。
A5サイズ モノクロ約60ページ 500円
展覧会によせて
長いこと仕事をしているといいことがあるのですね。こんな大大的な展覧会なんて、私には無縁と思っていましたから、とてもうれしい。でも、昔描いたのを出して見たら、よく塗れていると感心しながらも、下手だからほんとは恥ずかしい。こういう業界とは、離れすぎている格好悪い絵だから、それで心配にもなる。うれしいと恥ずかしいと心配がごちゃまぜのまま、どうぞよろしくと返事しました。なにしろ大大的な展覧会ですから、お断りするのはもったいないもの。
大橋歩
主催
クリエイションギャラリーG8 ガーディアン・ガーデン