タイムトンネルシリーズ Vol.11
「○△□(まる・さんかく・しかく)展」の第1回の開催は1985年でした。“○△□”とは、○(まる)が長友啓典氏、△(さんかく)が浅葉克己氏、□(しかく)が青葉益輝氏のことで、デザインの基本要素である“○△□(まる・さんかく・しかく)”を、同じ歳で同じ桑沢デザイン研究所卒業生である三氏にあてはめてつけられました。
早くからエディトリアルを中心に活躍、「GORO」、「写楽」などで、若者文化をリードし続け、最近では伊集院静氏の著作の装幀などで自らイラストを描き下ろしている長友氏、サントリー「夢街道」や西武「おいしい生活」など広告を中心に活躍し、この10年は「東巴トンパ文字」に代表されるような文字の研究成果をグラフィックに実験的に使用したポスターを作りはじめた浅葉氏、東京都のゴミポスターや自主制作の平和ポスターで世界のコンペで多くの賞を獲得した公共広告の青葉氏と、三者三様の仕事ぶりを見せ、時代を牽引してきた○△□。
1985年の第1回展、1992年の第2回展に続き、三氏のデザイナーデビュー40周年を記念し、5月8日(月)より第3回「○△□展」を開催いたします。
卒業後すぐにデザイナーとしてデビューして以来、ずっと広告・デザインの第一線で活躍し続けている三氏の現在・過去・未来を一気にご紹介するこの展覧会は、2会期、2会場にわたって開催します。Part.1では20歳から現在までの40年間の作品を、当時のエピソードや写真を添えて振り返りながら、三氏のクリエイティブの原点を探ります。Part.2ではクリエイションギャラリーG8で新作ポスターをそれぞれ10点ずつ、ガーディアン・ガーデンで○△□ グッズの制作・販売を行い、新しい三氏の一面をご紹介します。
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展示内容
Part.1 「タイムトンネルシリーズVol.11 ○△□ 1940-2000」
同じ歳で同じ桑沢デザイン研究所の卒業生である、長友啓典・浅葉克己・青葉益輝、三氏の、デザイナーデビューから現在に至るまでの40年間を、作品とエピソードで振り返ります。日宣美にかけた青春の日々、展覧会をまるごと郵便物にして送った企画「メールギャラリー」、クリエイティブ集団「サイレンサー」の活動など、ときに仲間として、ときに良きライバルとしてお互いに切磋琢磨しあった三氏の活動を1年1年じっくりとご紹介します。また、作品制作の「源」であるアイデアメモ、写真、日記なども公開します。
Part.2 「○△□の21世紀」
ガーディアン・ガーデン・・・・「on Sale」
3人のADが生活グッズに挑戦:プレート、カップ、クッション、Tシャツ、バスタオル、トートバッグ、ブックカバー、腕時計、壁掛け時計、絵付け皿など「○△□グッズ」を今回新たに企画・制作し、会場で販売します。
クリエイションギャラリーG8・・「新作ポスター」
「○△□の21世紀」をテーマに新作ポスターを各10点合計30点制作・発表します。