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展覧会・イベント

次世代の写真界の新鋭を発掘する

第2回写真「1_WALL」展一次審査(ポートフォリオ審査)と二次審査(ポートフォリオレビュー審査)を通過した6名による最終プレゼン。グランプリは誰の手に?

  • 会期:2010.3.23 火 - 4.15 木
  • 時間:12:00p.m.-7:00p.m.(水曜のみ8:30p.m.まで)
  • 日曜休館 入場無料

ガーディアン・ガーデンでは、一次審査(ポートフォリオ審査)と二次審査(ポートフォリオレビュー審査)を通過した6名が個展開催の権利をかけて作品を発表し、最終プレゼンに挑む第2回写真「1_WALL」展を開催いたします。

「1_WALL」は、2008年春に30回を迎えた『ひとつぼ展』をリニューアルさせた公募展です。昨年8月に開催された第1回では仲山姉妹氏が初代グランプリを獲得、今後の活躍が注目されています。展覧会会期中の3月26日(金)にはグランプリを決定する最終審査を公開で開催します。一般入場者の目前で出品者によるプレゼンテーションが行われ、審査員の議論の後、グランプリが決定します。受賞者には1年後に個展開催とパンフレット制作の権利が贈られます。

展覧会開催までポートフォリオ審査のみだった『ひとつぼ展』に比べ、ポートフォリオレビュー審査が加わったことでより本気度が問われる「1_WALL」。6名の中からどんな写真界の新鋭が誕生するか、ぜひ皆さんの目でお確かめください。

第2回写真「1_WALL」ファイナリスト6名
3月26日の公開最終審査会で、横田大輔さんがグランプリに決定しました。

横田大輔 Daisuke Yokota

  • 滝沢広 Hiroshi Takizawa

  • 中井菜央 Nao Nakai

  • ボン靖二 Yasuzi Bon

  • 三野新 Arata Mino

  • 吉田和生 Kazuo Yoshida

滝沢広 Hiroshi Takizawa
1983年生まれ。

「夢の出口」
夢が意識を持つ時、
現実は身体から遠のいていく。
我々の肉体/精神はいかに脆いものかを
自覚した後に、声高に何かを語っても響いてこない。

中井菜央 Nao Nakai
1978年生まれ。日本写真芸術専門学校卒業。

「PROGESTERON」
「おんな」という「いきもの」を撮ろうと思いました。
生きているから日々変化する「からだ」
生きているから日々揺れる「こころ」
女の人はたくさんの不思議であふれている。

ボン靖二 Yasuzi Bon
1983年生まれ。京都教育大学造形表現卒業。

「ちょっとそとまで」
「ただ見る」状態にもっていくには、用途をはずすと同時に、
余計なモノローグにも口をつぐんでもらわなければならない。
そうしてできた「そと」をトる。

三野新 Arata Mino
1987年生まれ。早稲田大学文学部在学中。

「モーターサイクル・ゴー・アルファビル
〜A motorcycle goes to Alphaville〜」
アルファビルへようこそ。

*グランプリ*
横田大輔 Daisuke Yokota
1983年生まれ。日本写真芸術専門学校卒業。

「Fog」
それがなんなのか、それが誰なのか。
知っている。けど見てない、見えてない。
記憶や思いで、霞む視界の中、
ぼくらは空間を共有している。

吉田和生 Kazuo Yoshida
1982年生まれ。滋賀県立大学人間文化学部生活文化学科卒業。

「月面」
写真で再生する。時間にパースはない、網膜で触れろ。
流れゆく光景、浮沈する思考や感情、全て無数の点とし、
シンクロする軌跡を暗え。

滝沢広

1983年生まれ。

中井菜央

1978年滋賀県生まれ 2005年日本写真芸術専門学校卒業 フリーランス。 雑誌、広告、ジャケット、ライブ撮影など幅広く活動中。 写真展: 2008年グループ展 第30写真『ひとつぼ展』...

ボン靖二

1983年大阪府生まれ。2007年京都教育大学造形表現卒業。2011年創造社デザイン専門学校中退。 受賞:2010年第2回写真「1_WALL」ファイナリスト 展示:2011年個展「あとでみ...

三野新

1987年福岡県生まれ。写真家・演出家。「現代の恐怖の予感を視覚化する」ことをテーマに、写真を演劇的手法と考え制作・発表している。写真とそれを受容する身体の小さな身振りを丹念に捉え、それが社会に関わり...

横田大輔

1983年埼玉県生まれ。日本写真芸術専門学校卒業。2010年、第2回写真「1_WALL」グランプリ受賞。Unseen Photo Fair にてOUTSET|UNSEEN Exhibition Fund を受賞(2013)。Photo LondonにてJohn Kobal Residency Awardを受賞(2015)、Foam Paul Huf Awardを受賞(2016)。
これまでに『MATTER/BURN OUT』『VERTIGO』『垂乳根』などを始めとする数多くの写真集を発行。主な個展に、Foam写真美術館での「Site/Cloud」(2014)および「Matter」(2017)、グループ展に「コラムプロジェクト トランスディメンション-イメージの未来系」(あいちトリエンナーレ2016)、「SHAPE OF LIGHT」(テート・モダン、2018)、「Painting the Night」(ポンピドゥ・センター・メス、2018-2019)など。
2016 年、写真家の北川浩司、宇田川直寛とともに「Spew」を結成し、ZINE の制作や音楽パフォーマンスなど幅広い活動を行う。

吉田和生

1982年兵庫県生まれ。2004年滋賀県立大学人間文化学部生活文化学科卒業。 受賞:2010年トーキョーワンダーウォール2010 入選、第2回写真「1_WALL」 入選、2009年ミオ写真奨励賞...

審査員(50音順、敬称略)

菊地敦己(グラフィックデザイナー)
1974年東京生まれ。武蔵野美術大学彫刻科中退。2000年ブルーマーク設立、2011年より個人事務所。ブランド計画、ロゴデザイン、サイン計画、エディトリアルデザインなどを手掛ける。とくに美術、ファッション、建築に関わる仕事が多い。また、「BOOK PEAK」を主宰し、アートブックの企画・出版を行う。
鈴木理策(写真家)
1963年和歌山県新宮市生まれ。2000年に写真集『PILES OF TIME』で第25回木村伊兵衛写真賞受賞。近著に『Water Mirror』(Case Publishing/日本芸術写真協会)、『SAKURA』(edition nord)、『Étude』(SUPER LABO)、『海と山のあいだ』(amanasalto)、『意識の流れ』(edition nord)、『Atelier of Cézanne』(Nazraeli Press)等。
竹内万里子(写真評論家)
野口里佳(写真家)
1971年生まれ。さいたま市出身。那覇市在住。 1992年より写真作品の制作を始め、以来国内外で展覧会を中心に活動。近年は現代美術の国際展にも数多く参加している。東京国立近代美術館、国立国際美術館、グッゲンハイム美術館、ポンピドゥセンターなどに作品がコレクションされている。  
町口覚(アートディレクター、パブリッシャー)
デザイン事務所「マッチアンドカンパニー」主宰。2005年に写真集レーベル「M」を立ち上げ、写真集販売会社「bookshop M」を設立。2008年より世界最大級の写真の祭典「PARIS PHOTO」に出展しつづける等、独自の姿勢でものづくりに取り組み、世界を視野に〝日本の写真集の可能性〟を追求している。

主催:ガーディアン・ガーデン