タイムトンネルシリーズVol.13
「タイムトンネルシリーズ」は、第一線で活躍するクリエイターの若き日にスポットを当てる展覧会です。ガーディアン・ガーデンでご紹介する、学生時代の習作やデビュー当時の作品など、今となってはほとんど日の目を見ない作品には、作家の創作の本質ともいうべき発想の原点、表現手法を理解する上でのヒントがたくさん隠れていると思います。また、クリエイションギャラリーG8との共同開催によって、現在の作品と対比させながら、作家の全体像をご紹介しています。今回は、イラストレーター・山口はるみさんにお願いしました。
女性イラストレーターとして、日本のイラストレーション界の先陣をきり、常に第一線を走り続ける山口はるみ。時代を生きる、強くしなやかな女性像を巧みに描きながら、その時代の匂いや空気を表現してきました。タイムトンネルシリーズ13回目となる本展では、東京芸術大学卒業後すぐにイラストレーターとして描き始めた、西武百貨店宣伝部時代のデビュー作から、1970年?85年、エアブラシの隆盛期に、その代表として一世を風靡したパルコ広告の数々、また、『話の特集』、『資生堂チェインストア』、『アサヒグラフ』等のドローイングを中心としたエディトリアル作品や近年の広告作品まで、ガーディアン・ガーデンとクリエイションギャラリーG8の2会場にわたって一挙にご紹介します。
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主催
クリエイションギャラリーG8 ガーディアン・ガーデン
展示内容
ガーディアン・ガーデンでは、西武百貨店宣伝部時代の新聞広告やパルコのエアブラシを用いた広告、TV-CM映像など、広告とエアブラシ作品を中心に展示。クリエイションギャラリーG8では、『アサヒグラフ』で1994?98年に連載した田辺聖子「秋灯机の上の幾山河・吉屋信子伝」の挿絵約90点のほか、ドローイング作品を中心に展示。
原画・印刷物約260点を2会場にわたって一挙に紹介します。
展覧会によせて
晴れた日はソフトボール。雨の日は美術部。10代の頃から私はあまり変ってない。と気付いた。タイムトンネルシリーズは、楽しませていただいていたけれど、いざ自分のこととなると、恥かしいばかり。私のメチャクチャの総てを確認しなければならないのだから。でも一人でやっちゃった訳ではないのです。いつでも素敵な共犯者がいてくれたのだった。だからツイテいた。ドキドキした。また賭場ゲームに出没してしまうだろう。誘惑には逆らえない性格なのだから。チームプレイならいつでも100%です。
相棒たちにカンパイ&アリガトウ。 山口はるみ
タイムトンネルシリーズ Vol.13 小冊子
山口はるみ展「時代のヒロイン」
この小冊子は、タイムトンネルシリーズの展覧会開催にあわせて制作したもので、 これまで語られることのなかった山口氏の幼少時代から現在にいたるまでの歩みをたどる、10時間のロングインタビュー。
天地210×左右148mm 約64ページ モノクロ 写真約50点 500円(消費税込み)