タイムトンネルシリーズVol.15
仲條正義展
タイムトンネルシリーズの15回目は、グラフィックデザイナー仲條正義氏にお願いしました。 「デザインは矛盾である。矛盾を否定しない」「開眼の時は、恥を忘れた時」など独自のデザイン論を持ち、グラフィックデザイン界でもその作品や存在が一際異彩を放つ仲條正義氏。世の中に迎合しないモノづくりのスタンスや瑞々しい感性に、影響を受けたデザイナーも少なくありません。 30年以上にわたってアートディレクターを務め、「壊すことからデザインを始める」という資生堂PR誌「花椿」や、シンプルで文字の造形が美しい「スパイラル」、「ザ・ギンザ」などのロゴデザイン、商品を楽しく演出する資生堂パーラーのパッケージ、アルファベットの連作「タクティクスデザイン」ポスター、そして今回の新作「富士」のようなナゾめいたイラストレーションの数々……。常に斬新なアプローチを見せる氏のクリエイティブには、あえてルールを犯すことで活き活きとした存在感が生まれ、見る側に新鮮な驚きを与えます。 本展では仲條氏のデビューから現在にいたるまでを二会場にわたってご紹介します。ガーディアン・ガーデンでは、デザイナー仲條正義の50年近い足跡を作品約200点と氏の言葉でたどり、クリエイションギャラリーG8では、新作「富士」36点のほかイラストレーション原画50点を展示します。 デザイナー仲條正義はどのようにして生まれたのか? 氏のモノづくりの本質はどこにあるのか? 仲條氏のクリエイティブに関する様々なナゾを解き明かす展覧会になればと思います。
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展示内容
第1会場(クリエイションギャラリーG8)
「富士」をテーマにした新作36点(B0サイズ24点、B1サイズ12点)のほか、イラストレーション原画50点を展示。
第2会場(ガーディアン・ガーデン)
東京芸術大学在学中の日宣美出品作品をはじめ、30年以上に及ぶ「花椿」エディトリアルデザイン、タクティクスデザインポスター、ロゴ、パッケージ、イラストレーション原画、展覧会出品作品など、50年近い仲條氏のデザインワークの中から200点を紹介。
仲條正義インタビュー小冊子
これまで語られることのなかった仲條氏の幼少時代から現在にいたるまでの歩みをたどる、10時間のロングインタビュー。A5サイズ モノクロ約60ページ 写真約50点 500円
主催
クリエイションギャラリーG8 ガーディアン・ガーデン