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展覧会・イベント

村上龍写真展「tokyoDECADENCE」

  • 会期:1998.1.12 月 - 1.22 木
  • 時間:12:00p.m.-7:00p.m. 日曜・祝日休館 入場無料

半年以上にもなる準備期間を経て、1997年の6月6日にオープンした『tokyoDECADENCE』は、作家・ 村上龍氏の有料サイトで、村上氏の連載小説やその英訳、撮り下ろし写真、ShockwaveやRealmediaを使ったネットならではのコンテンツなど、内容も時間とともに充実してきています。 村上龍氏といえば、小説を書くかたわら、映画監督、テレビや雑誌の対談でのホスト役など、その幅広い活躍ぶりは皆様も注目されてきたところかと思いますが、今回の一連の仕事では、カメラマン役も務め、驚くべきことに、村上氏自身が撮り下ろした写真は、5000枚近くなってきています。そこでその写真の数々を皆様にご覧いただこうと、「ダ・ヴィンチ」編集部主催により、この写真展を開催することになりました。本展では、その数々の作品から選りすぐり、約100点をご紹介します。

展示内容
村上龍氏がインターネットのサイト『tokyoDECADENCE』のために撮り下ろした写真約100点

展覧会によせて
写真は昔から撮っていましたが、自分がカメラマンであると思ったことは 一度もありません。カメラマンというのは寝るときもカメラを離さない人 ですが、わたしはそうではありません。ただ、誰にでも自分だけに撮れる 写真というものがあります。それは、ある特別な現場にいて、そこで自分 だけがカメラを持っているというような場合です。よく新聞などでやって いる「読者報道写真大賞」みたいなやつです。わたしは基本的に、そうい う「読者報道写真」のようなやりかたで写真を撮っています。幸い、今は、 誰にでも写せる一眼レフが充実しているので、そのことも助けになります。 女だけのSMプレイの現場を演出してつくり出し、たまたまそこに自分だ けが居合わせた、そういう風にして、このたびみなさんにお見せする写真 を撮りました。見ていただければすぐにわかりますが、エッチできれいな 写真です。わたしがそういう風に撮ったのではなく、彼女たちがきれいで エッチだったのです。その現場に居合わせたものがシャッターを押す、写真とはそういうものだと思います。
村上龍

主催
株式会社リクルート ダ・ヴィンチ編集部

協力
株式会社写真弘社