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展覧会・イベント

アジアンフォトグラフィーシリーズ第3弾
ソウルバル・サジントンシン

ラジカル鈴木

  • 会期:2003.6.2 月 - 6.19 木
  • 時間:12:00p.m.-7:00p.m. 日曜・祝日休館 入場無料

ガーディアン・ガーデンでは、2003年6月2日(月)からアジアンフォトグラフィーシリーズ第3弾として、「韓国の若い6人の写真家・ソウル発写真通信─ソウルバル・サジントンシン」と題し、韓国の30代の写真家6人の展覧会を開催いたします。このシリーズは、欧米の写真家に比べとりあげられる機会が少ない、近隣のアジア諸国の注目されている若手写真家をご紹介しております。1994年に開催した「セロウン・パラム―韓国の新しい風」展、96年「台湾写真の新世紀」展に続いて、3回目を迎える今回は、1回目同様、韓国の金升坤氏にご協力をお願いし、韓国のみならず、世界を舞台に活躍する30代の写真家6人の作品を展示、紹介します。 昨年の日韓共催ワールドカップをきっかけに、韓国の文化や芸術も日本で目にする機会が増えました。その反面、両国の似て非なる深層的な表現の違いも実感されるようになりました。そこで今回、韓国写真界の一翼を担う、30代の気鋭の写真家たちの作品を通じて、韓国の写真表現の現状と、彼らの作品制作への想いなどに触れる機会となればと思っています。また、本展を通じて、両国が一層相互理解を深めるための一助となり、お互いに刺激し合う場作りができればと思います。

展示内容
韓国のみならず日米欧を舞台に活躍する今最も韓国で注目される30代の写真家6人をご紹介します。

主催
ガーディアン・ガーデン 韓国写真交流会

後援
駐日韓国大使館 韓国文化院

展覧会によせて
グローバリゼ-ションはもう古いことばとなりました。それはスロ-ガンではなく、既に現実となっているからです。外国文化に馴染んできた韓国の若い芸術家たちは、西洋に注がれている視線をアジアの内側に向けるべき時点に差し掛っており、西欧の文化的伝統と覇権主義を克服するためには、多くの歴史・文化的同質性を共有する韓・日の文化交流が切実に必要であるということを認識しています。
韓国の写真家たちの中には、長い間、彼らの意識を抑圧してきた民族的アイデンティティーに対する強迫観念や、過去の価値に対する郷愁を何ら感じない世代が増えています。彼らは、現実でどのようなことが起きているのかを見せるためだけでなく、自分たちが直面している世界に対する意見を開陳するための素材として写真を用いています。彼らは、写真ではなく、絵画や彫刻といった、美術分野の専攻者が多いのも一つの特徴です。このような現象は、写真と美術を分けていたジャンルの区分けが、すでに有効性を失いつつあるということを意味します。彼らは美術史に対する意見や、あるいは社会学的分析と批評の手段として写真を利用しているのです。
韓国の写真は今、自由と多様性、そして、知的な実験精神と未曾有の活気に満ち溢れています。1996年に続き、韓国の若い写真家たちを紹介する今回のガ-ディアン・ガ-デンでの展示では、その中でも、国内外で最も活発な活動を見せている6人の30代の作家たちの作品を通じて、その多様性と活気の一端をお見せできればと思います。