第13回写真『ひとつぼ展』グランプリ受賞者個展
1999年2月から4月にかけて開催された第13回『ひとつぼ展』(公募展)において、写真部門でグランプリを受賞し、一年の制作期間を経て今回の個展開催にいたりました。
写真の久坂奏は、デジタルカメラで撮影した100枚もの断片をつなぎあわせ、1枚の写真では作り得ない構図やアイデアを表現しました。デジタルとはいえ、出力したものを手で張り合わせ、1点の絵画のような作品に作りあげるという方法も彼ならではのものです。
今回の展覧会で何を見せてくれるのか、また今後『ひとつぼ展』を越えてどのようにステップアップしていくか、大変楽しみです。
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展示内容
デジタルで撮影・出力したものを手で張り合わせた作品約35点。
展覧会によせて
僕の作品のモチーフは主に人間ですが、特に興味を持たせる部分があります。人の生理的な行動にはそれ程個人差は見られませんが、意味や明確な目標を持たない、人生の暇つぶし」的な行動に、人間という生き物が最も表現されていると感じてしまい、僕を魅了してやみません。僕がこの様な一見、「不条理」で「無意味」な行動の中身に興味を抱いたのは、幼い頃からのもので、このイメージを表現するキッカケとなったのが、大学4年時の「子供達にサイコロの絵を描かせると、展開図を描き出す。」という講義でした。以後この方法とテーマで作品を制作しています。 久坂奏
審査員
青葉益輝(アートディレクター)
浅葉克己(アートディレクター)
飯沢耕太郎(写真評論家)
小林のりお(写真家)
高木由利子(写真家)
平木収(写真評論家)
大迫修三(クリエイションギャラリーG8)
※五十音順、敬称略