第24回写真『ひとつぼ展』グランプリ受賞者個展
ガーディアン・ガーデンでは、2006 年3月6日から、2つの個展、鈴木心展(写真展)、太湯雅晴展(グラフィックアート) を開催いたします。この2人は、2005年3月から4月にかけて開催された第24回『ひとつぼ展』(公募展) において、写真部門、グラフィックアート部門でそれぞれグランプリを受賞し、一年の制作期間を経て今回の個展開催にいたりました。
写真部門の鈴木心は、偶然出くわした、なんとなく奇妙なシーンを瞬時にカメラにおさめる名手として、審査会でも高く評価されました。それらの写真は、社会の常識や凝り固まった価値観の中で当たり前のように生活する私たちに、ちょっとした違和感を投げかけてくれます。けして事件でも出来事でもないシーンなのになぜか気になる風景。今回は1年間かけてそんなシーンをさらに撮りためて一堂に展示いたします。
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展覧会によせて
私にとって、目の前にあるものすべては不確かな物に映ります。というのもこの都市もこの生活もすべては必然ではないからです。生きて行く事はなにも、仕事をしたり、買い物をすることだけではなく、もっと自由なはず。でも、社会というルールの中で生まれた僕たちにとっては、束縛された生活、そして価値観が当たり前のように思われています。例えば、熱帯の原生林でまるで動物の様な生活をしている彼が、私たちの生活環境に来たとします。彼は、はたしてこの環境を当たり前のものだと思うでしょうか。答えは否でしょう。しかし、彼らも人間、私達も人間です。それを可能性と捉えるか、違和として排除するか、それが問題だと思います。
鈴木心
展示内容
見慣れた風景の中で起こるちょっとしたおかしなシーン、
奇妙な違和感を感じるシーンを切り取ったスナップショット。カラー作品。
第24回写真『ひとつぼ展』
2005年3月28日(月)〜4月21日(木)開催
公開二次審査会 2005年3月31日(木)以下の審査員により選出されました。
尾仲浩二(写真家)
原耕一(アートディレクター)
平木収(写真評論家)
宮本隆司(写真家)
大迫修三(クリエイションギャラリーG8)
※五十音順、敬称略