The Second Stage at GG #17
ガーディアン・ガーデンでは、「The Second Stage at GG」シリーズ展第17弾を開催する運びとなりました。若手表現者を応援しようと1992年から始まった『ひとつぼ展』も15年目を迎え、入選者608名の中からは、グランプリを取った取らないにかかわらず、すでに各界で活躍を始めた若手クリエイターも数多く出てきています。このシリーズは、そうした『ひとつぼ展』の卒業生たちの、その後の様子を伝えるための展覧会です。
第17弾の写真家・戸田基大は、これまで6×6のフォーマットで人物やその周辺をテーマに作品を制作してきました。1999年には、若い住職の姉の結婚式を撮った「恋人の寺」を発表。その続編「彼の寺」で、2004年第22回写真『ひとつぼ展』に入選しました。それらの写真からはノスタルジックな雰囲気が漂い、「人」や、人がいる「場所」に対する慈しむような視線が感じられました。今回は、一転し4×5にカメラを持ち替え、少し引いた視線で“子供たちのいる風景”を撮ろうとしています。子供の姿の見えない写真から、どんな子供たちが想像できるでしょうか。
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展示によせて
そこは「彼ら」だけの為の部屋ではなく、「それら」の為の部屋でもあります。 「彼ら」と「それら」はそこで共棲(「彼ら」が主で「それら」が従、ではないことも珍しくありません)し、ある一時を過ごすのです。永く濃密な時間がそこには流れている、みたいです。僕の尺度から見ると、その時間は決して長いとは思えない事もありますが、「彼ら」にとってはそうではないのです。もっとも、僕と「彼ら」は同じ世界に住んでいる訳ではないので、そう感じるのは当たり前の事なのでしょうけど。
この写真群は、そんな部屋の様子を、時には「彼ら」と、時には「それら」と共に記録したものです。