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展覧会・イベント

The Second Stage at GG #22

佐々木加奈子展「ウキヨ―Floating World」

  • 会期:2008.6.9 月 - 6.26 木
  • 時間:12:00p.m.-7:00p.m. 
  • 日曜・祝日休館 入場無料

ガーディアン・ガーデンでは、「The Second Stage at GG」シリーズ展、第22弾を開催する運びとなりました。若手表現者を応援しようと1992年から始まった『ひとつぼ展』も16年目を迎え、入選者の中からは、グランプリを取った取らないに関わらず、すでに各界で活躍を始めた若手クリエイターも数多く出てきています。このシリーズは、そうした『ひとつぼ展』の卒業生たちの、その後の様子を伝えるための展覧会です。

シリーズ第22弾は、ニューヨークを拠点に、制作を続けるアーティストの佐々木加奈子。想像上の物語を現実に創り上げ、自らを出演させるセルフポートレートのシリーズで、第23回『ひとつぼ展』(2004)に入賞しました。その後もロンドン、ウィーン、ブダペスト、ボリビアなどで制作し、発表を続けています。

本展では、佐々木が日常の中で出会い、同じ時間を共有した女性たちのポートレートを展示します。彼女たちの生き方に共感し、そこに自らを投影させ、女性の繊細さや多面性を表現しています。佐々木のパーソナルな側面が映し込まれています。

 

展覧会によせて

2006年5月ウィーン
夜、近所のバーにて、将来の自分に出会う。
中年のエレガントな装いのオーナーがタバコを吹かしながらレコードをかける。
なんだか寂しそうだけれど、プライド高く、空を見ている。
とても気になるので、次の日もここへ来た。
まだ気になるので、思わず写真を撮って良いか聞いてみた。
そしてマゴットがシングルマザーということを家に入って知ることになる。
壊れそうなくらいデリケートな空気を辿って、私は遠慮なく指示を出す。
私も彼女の気持ちはわかるからって、そう伝わる様に。

全ての人々の存在に大きな意味があり、その生き方に等身大でいる彼女たちへの
尊敬の意味を込めて、私は写真を撮る事になる。
言葉や生き方が違っても、見えない糸で私たちは繋がっているから、
そんな感情、心理を彼女たちから感じてほしい。

佐々木加奈子

佐々木加奈子

1976年宮城県生まれ。2004年School of Visual Arts大学院写真映像学科修了(ニューヨーク、アメリカ)。2006年文化庁新進芸術家海外留学制度 Royal Collage of ...

主催:ガーディアン・ガーデン