The Second Stage at GG #29
ガーディアン・ガーデンでは、「The Second Stage at GG」シリーズ第29弾を開催する運びとなりました。
若手表現者を応援しようと1992年から始まった公募展『ひとつぼ展』は’08年30回で終了し、’09年には「1_WALL」として新たなスタートを切りました。これまでの『ひとつぼ展』の入選者計566名の中からは、各界で活躍するクリエイターが数多く登場しています。このシリーズは、『ひとつぼ展』および「1_WALL」の入選者たちのその後の活躍を紹介する展覧会です。今回は、1994年第4回『ひとつぼ展』で入選した武田厚志です。
武田は、エディトリアルデザインを中心に手がけるアートディレクターです。『ひとつぼ展』入選後、デザイナーとして10数年のキャリアのある武田にとっての初めての個展になります。
書籍のデザインの魅力は、広告とは異なり読者が直接手で触れ、長時間接点があり、デザインそのものが商品の一部になること。そして販売数として結果が見えることだと武田は言います。彼の作る書籍は、シンプルで、声だかには語りませんがしっかりと主張が伝わり、見るものを引きつけます。
今回のタイトルは、武田らしく本のページや数字を表す『Nombre-ノンブル-』です。これまでに手掛けてきた「PHaT PHOTO」などの雑誌や本、「INAXギャラリー」や「epSITE」のグラフィックに加え、新たにカレンダーをデザインし、展示します。武田ならではの新しいカレンダーのあり方を提案してくれるはずです。ぜひご期待ください。
展覧会によせて
『Nombre–ノンブル–』は、フランス語で数、数字という意味です。数字は、物の量や時間など、数量を表したり、ある物を他のものと区別するための記号として使われたりもします。今回は時間という点に着目して、数字を使ってデザインしたカレンダーをこれまでのお仕事とともに展示してみたいと考えています。
武田厚志
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