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展覧会・イベント

次世代の若手写真家を発掘する

第6回写真「1_WALL」展

  • 会期:2012.3.26 月 - 4.19 木
  • 時間:11:00a.m.-7:00p.m.
  • 日曜・祝日休館 入場無料

ガーディアン・ガーデンでは、個展開催の権利をかけて作品を発表する公募展、第6回写真「1_WALL」展を開催します。一次審査(ポートフォリオ審査)と二次審査(ポートフォリオレビュー)を通過したファイナリスト6名が、会期中の4月5日(木)に、グランプリを決定する公開最終審査に挑みます。一般見学者の目前でファイナリストによるプレゼンテーションが行われ、審査員による議論の後、グランプリが決定します。受賞者には1年後の個展開催とパンフレット制作の権利が贈られます。
「1_WALL」は『ひとつぼ展』をリニューアルした公募展で、2009年にスタートしました。3度にわたる審査で、応募者の実力や可能性を見ていきます。応募者にとっては表現者としての本気度が試される公募展です。
6回を迎える今回は、人と出会いすれ違っていく瞬間を、レンズから逸らされた強く静かな眼差しで捉えたポートレートや、街に出てみつけた、痛みや不安をやわらげる光を切りとった作品、デジタル加工した空虚な窓で、知覚や次元のズレを表現した作品など、日常や人物を、作家独自の視点で深くみつめる作品が集まりました。今回は誰がグランプリを獲得するのか、どんな未来のスターが現れるのか、是非皆さんの目でお確かめください。

第6回写真「1_WALL」ファイナリスト6名
4月5日の公開最終審査会で、熊谷勇樹さんがグランプリに決定しました。

熊谷勇樹 Yuki Kumagai

  • 小山田邦哉 Kuniya Oyamada

  • 鬼頭志帆 Shiho Kito

  • 小池裕也 Yuya Koike

  • 齋藤圭芸 Tamaki Saito

  • 真鍋奈央 Nao Manabe

小山田邦哉 Kuniya Oyamada
1976年生まれ。東京造形大学卒業。

「displacement」
デジタル社会の超複製技術時代。新たな写真の地平線を乗り越えていきたい。

鬼頭志帆 Shiho Kito
1980年生まれ。早稲田大学教育学部英語英文学科卒業。ロンドン・カレッジ・オブ・コミュニケーション写真科修士課程修了。

「WALLS」
人と人って、なんでこんなに違うんだろう。未知なるものに出会い、そして、遠ざかることを繰り返す。みんなここに永くはいない。ただすれ違うその瞬間に、写真は起こる。

*グランプリ*
熊谷勇樹 Yuki Kumagai
1988年生まれ。

「贅沢」
人は見たいものしかみていないのだろう。
しかしその先には、私たちがまだ想像のできる何かがある。

小池裕也 Yuya Koike
1987年生まれ。東京工芸大学芸術学部写真学科卒業。

「out line」
この写真を見るまで、
僕は、「自分とは」「写真とは」という
疑問の間にいました。

齋藤圭芸 Tamaki Saito
1980年生まれ。東京学芸大学大学院修了(教育心理学修士)日本写真芸術専門学校2部卒業。

「幻肢痛」
私の中の欠けた部分が、キリキリと激しく痛む。
純粋に見る事でしか捉えられない、微かな光。
それだけが、この痛みを和らげてくれる。

真鍋奈央 Nao Manabe
1987年生まれ。ビジュアルアーツ大阪卒業。

「眼をあけて夢をみる」
シャッターを押すほんの一瞬だけ、別の世界と繋がる。
この世界とあの世界の境界、底なしの闇とその先で躍動している希望の光。
わたしは、いつも眼をあけてみていたい。

小山田邦哉

東京造形大学卒業。船に乗り世界約5周。 2011年 「CANON写真新世紀」佳作 大森克己選 2012年 第6回写真「1_WALL」ファイナリスト 2012年 「EINSTEIN PHOTO C...

鬼頭志帆

写真家、インディペンデントキュレーター。現在東京とインド・ガンディナガール在住。1980年愛知県出身。早稲田大学写真部を経て東京藝術大学先端芸術表現科とUCA (英国)で写真を学び、 ロンドン芸術大学...

熊谷勇樹

1988年静岡県浜松市生まれ。2012年玉川大学芸術学部演劇コース卒。現在、野口博氏の撮影アシスタント。

受賞:2012年第6回写真「1_WALL」グランプリ

展示:2012年第6回写真「1_WALL」展/ガーディアン・ガーデン(東京)

小池裕也

Photographer Born in Shizuoka, JAPAN, 1987 Based in Tokyo JAPAN Education: 2006-2010 BA in P...

齋藤圭芸

1980年 東京都生まれ。 2004年 東京学芸大学大学院修了(教育心理学修士)。 2009年 日本写真芸術専門学校2部卒業。 受賞: 2012年 第6回写真「1_WALL」ファイナリスト...

真鍋奈央

1987年生まれ。
ビジュアルアーツ大阪卒業。現在東京でスタジオ勤務。

審査員(50音順、敬称略)

秋山伸(グラフィックデザイナー、パブリッシャー)
2000年schtucco設立。2008年edition.nord設立。写真集、アートブックを数多く手がける。2013年は、松江泰治・鈴木理策・中藤毅彦の写真集、大竹伸朗・中原浩大の展覧会カタログ、吉増剛増・川俣正のエディションが進行中。
小林紀晴(写真家・作家)
1968年長野県生まれ。東京工芸大学短期大学部写真科卒業。新聞社カメラマンを経て、1991年よりフリーランス。’97年『DAYS ASIA』で日本写真協会新人賞受賞。現在、雑誌、広告、CM、執筆などボーダレスに活動。写真集に『はなはねに』、『SUWA』、『days new york』、『homeland』など。
鈴木理策(写真家)
1963年和歌山県新宮市生まれ。2000年に写真集『PILES OF TIME』で第25回木村伊兵衛写真賞受賞。近著に『Water Mirror』(Case Publishing/日本芸術写真協会)、『SAKURA』(edition nord)、『Étude』(SUPER LABO)、『海と山のあいだ』(amanasalto)、『意識の流れ』(edition nord)、『Atelier of Cézanne』(Nazraeli Press)等。
姫野希美(赤々舎代表取締役 ディレクター)
2006 年に赤々舎を設立。写真集、美術書を中心に200冊余りの書籍を刊行。第33回木村伊兵衛写真賞の志賀理江子『CANARY』、岡田敦『I am』、第34回同賞の 浅田政志『浅田家』、第35回同賞の高木こずえ『MID』『GROUND』、第38回同賞の百々新『対岸』、第40回同賞の石川竜一『絶景のポリフォニー』『okinawan portraits 2010-2012』、第43 回同賞の藤岡亜弥『川はゆく』などがある。2018年より大阪芸術大学教授。
光田ゆり(美術評論家)
美術館学芸員。京都大学文学部卒業。著書『高松次郎 言葉ともの ―日本の現代美術1961-72』(水声社)を刊行。ほかに『写真、芸術との界面に』(青弓社、日本写真協会賞)、『野島康三写真集』(赤々舎)、『大辻清司 出会いとコラボレーション』(共著、フィルムアート社)などがある。

主催:ガーディアン・ガーデン