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沢渡朔Hajime Sawatari

1940年東京生まれ。中学3年の時、初めてカメラを手にする。高校時代、カメラ雑誌の月例コンテストに出品し続け、「サンケイカメラ」で1等、2等、佳作と同時入賞し、写真家になることを決意。日本大学芸術学部写真学科入学。学生時代から、「ダウンビート」、「ミュージックライフ」、「新婦人」など、 3〜4本の雑誌の仕事をレギュラーで抱え、すでにカメラマンとして活動を開始。1963年卒業後、日本デザインセンター入社。この頃、「カメラ毎日」の編集長であった故山岸章二氏に才能を見出され、同誌に数多くの作品を発表し、写真家として注目されるようになる。1966年フリーとなり、「an・an」、 「流行通信」、「ハイファッション」をはじめとするファッションの分野で仕事をする一方、イタリア人のモデルであるナディアとの出会いをまとめた「森の人形館 NADIA」(1973年)、ルイス・キャロルの「不思議な国のアリス」を実写化した「少女アリス」(1973年)、6年後にアリスと同じモデルを 撮影した「海からきた少女」(1979年)を発表し、独特の沢渡写真の世界を作りあげる。ファッション、コマーシャルの仕事を中心に活躍。主な写真集に 「小沢征爾」(1975年)、「ファインダーのなかの天使たち」(1977年)、「蜜の味」(1990年)、「昭和」(1994年)、「Cigar 三國連太郎」(1998年)など。1973年日本写真協会年度賞、1979年講談社出版文化賞写真賞を受賞。