1936年東京・向島生まれ。東京写真短期大学卒業。1957年桑沢デザイン研究所を中退、以後フリー。1958年ミノルタのPR誌『ロッコール』で「題名のない青春」を発表しデビュー。1961年結核を患 い約2年間の療養生活をおくる。復活後、『カメラ毎日』に掲載された「二つの町の対話」、「竜飛」で1967年日本写真批評家協会新人賞受賞。以後、「新日本紀行」シリーズ(1968年・『カメラ毎日』連載)、「片隅の光景」(1972年・『アサヒカメラ』連載)など旅の風景写真を撮り続ける。1993年イタリアへの撮影旅行から帰国後、喉頭癌と食道癌が発見され、手術により声を失う。主な写真集に『都市の軌跡』(1979年・朝日ソノラマ)、『北陸紀行』(1981年・集英社)、『写真・柳沢信』(1990年・書肆山田)など。個展に「都市の軌跡1965〜70」(1979年・オリンパスギャラリー)、「写真・イタリア・柳沢信」(1994年・コニカプラザ)など。現在、逗子在住。