綾野本汰「こんにちは!! ザ・ワールド」
変な世界のイラストを描き、それを眺めていたら更にストーリーが浮かんできたので、漫画も描いて展示しました。普段、私は電子書籍と紙の書籍、両方の本を読みます。電子書籍は厚さがないので、自分が全体のどの辺りを読んでいるかはわかりません。でも、紙の書籍はそれが感覚的にわかります。今回の展示では、イラストと漫画とカッパの手を展示して、本とはまた違う形で空間的な長さや時間的な長さを表現しました。個展は、ギャラリー内を一周することで話が完結する内容にしたいと思っています。具体的なストーリーは、砂砂漠にいろいろなキャラクターが集まってきて、さまざまな出来事が起こるものになる予定です。
Q.菊地:壁の左下に立てかけてあるピンク色の板は、どういう意味で展示しているの?
A.綾野:場面を切り替える意味合いがあります。板に貼られている漫画のキャラクターが、上のイラストでは飛んでいるという位置関係を表したいと思いました。板の色は、上のイラストの背景と合わせました。
Q.都築:ポートフォリオには立体作品もあるが、なぜ今回はイラストと漫画といった平面作品を中心に応募したの?
A.綾野:これまで立体物で変な世界を作ってきましたが、鑑賞者が変な世界に入り込んだ感じがしないなと感じていました。それなら、イラストや漫画といった平面作品の方が変な世界に没入できるのではと思ったからです。
Q.川上:今回の作品は、漫画を読むことが中心の展示スタイル。個展では、それがどう変わるの?
A.綾野:今回展示をしてみて、漫画のコマが小さいなと感じました。個展では、空間的な長さや時間的な長さを表現するためにも漫画のコマを大きくしたり、文字を少なくして効果音だけの漫画にするなど変化を加えたいです。
並木夏海「柵」
私は常に、鑑賞者の視点が動いた時に、良い具合で鑑賞できるように考えて構図を作っています。モチーフを実際に見た時の体感に近づけるということも常に考えていて、岩絵の具の量などもその体感をもとに、調整して描いています。よく思うのは、ボリュームの重なりではなく、層の重なりによって空間を作りたいということです。私が考えるベストな配置は座って良く見える配置ですが、今回は靴を履いて歩くギャラリーに展示したので、その状態でちょうど目線の高さになる配置にしました。
Q.菊地:正面からは見えない縁の部分にも絵が描かれているが、なぜ?
A.並木:見える部分はすべて絵だと思っているのと、正面から見た時、側面は絵が鑑賞者から離れていく部分だなと思い、映画のエンドロール的な意味でも描くようにしています。
Q.川上:左上にある文字が描かれている絵は、どういうモチーフなの?
A.並木:お店の窓ガラスに、店舗名を記したシールが貼ってある情景をモチーフにしました。背面の模様のように見えるものは、窓ガラスの奥のカーテンです。
Q.白根:岩絵の具以外で、こんなものを使ってみた、作ってみたという経験はある?
A.並木:これ以外にもシールを作ったり、アクリル板をテトラポッドなどの消波ブロックの形に切ったり、ガラスに絵を描いたりということをしています。
ユンボム「パーク幡ケ谷209」
この絵は、今、私が住んでいる自分の家が嫌いなことから描き始めました。以前住んでいた実家に比べたら家にいる時間も短いし、ここは本当に家と呼べるのかと疑問に感じたんですが、家はやっぱり帰るべき場所であるはず。一旦冷静になって家を外側から描き、私と家との関係性を描くことにチャレンジしています。これは、自分の過去を記憶ではなく分析の対象として捉え、自分の家への気持ちを解決できたらいいなと思い、描き始めた絵でもあります。個展では、床部分も活用して私の部屋を再現できたらと思っています。
Q.都築:この作品は、自分の家が嫌いだからという理由で描いたの? それとも、その嫌いな理由を探るために描いたの?
A.ユンボム:最初は、絵を描くことで嫌いな気持ちを解決、整理しようと思って描き始めました。でも、未だに解決できていません。
Q.川上:今回の展示作品は嫌な気持ちが影響しているせいか、色合いや絵の雰囲気が暗い感じ。テーマによって描き方や色使いは、変わるの?
A.ユンボム:テーマによって描き方は変わります。今回は、テーマにそってあえて色や雰囲気を暗い感じにしました。
Q.塚田:個展では、床を活用して自分の部屋を再現したいと言っていたが、それはどういうこと?
A.ユンボム:普段、家にいる時は床に寝転がっていることが多いので、床を使ったほうが私の部屋っぽさが出るかなと思いました。
神廣和花「きみをたべてしまいたい」
日常の身近なものをキャラクター化した人形を、粘土とプラ板で制作しています。誰もが馴染みのあるものをモチーフにすることで、自分の作品を鑑賞者に無理なく受け入れてもらえるのではと考え、今回の展示でもモチーフを食べ物に絞りました。私の作品は難しいことを考えずにただ楽しい気持ちになれる、力を抜いて見ることができる作品。鑑賞者それぞれのお気に入りの人形を、ぜひ見つけてほしいです。個展では食べ物の人形に加え、日常のさまざまなものをキャラクター化した人形も展示するつもり。鑑賞者が元のモチーフを見た時に私の人形をふと思い出してくれるような、そんな心に残る展示をしたいです。
Q.塚田:二次審査の時に比べて人形の数がかなり増えているが、どのくらいのペースで人形を作っているの?
A.神廣:最初の1ヶ月で全部スケッチを描いて、残りの2ヶ月で一気に立体を作りました。仕事から帰ってきた日は、1日5体が限界。何もない日は、1日10体ほど制作できます。
Q.菊地:はじめに作ったものはキャラクター的なデザイン性が高いけれど、後から作ったものは即物的なデザインも増えているように感じる。自分的にどちらが好きなもの?
A.神廣:キャラクター的にデザインされたものの方が好きです。ただ、どちらも自分としては好きです。
Q.秀親:ポートフォリオの中に、個展プランとして「動く壁」とあるが、これはどういうこと?
A.神廣:動くものを作ってみたいという思いがあって、書きました。今考えているのは、既存で売られている動くぬいぐるみとかを改造して何か作品を作れないかなと。
山本悠「コード・ビンゴ」
例えば映画を見て、「これは僕のために作られた映画だ」と勝手に思うことがありますが、そんなわけはありません。でも、作者の思いとは関係なく、他の人と関係して価値が生まれることはいいことだと思っています。絶対に相手に伝わらない思いにも、意味があると思います。そんなことを展示にしました。作品を「こういう立場の人が、こういう状況でこういうことをしているということは、こういう意味でしょ」という風に受け止めてしまうと、表現がポジショニングされてしまい、叫びみたいなものとか、誰かが急に真実を語るかもしれない、ということが排除されてしまうので、よくないと思っています。なので、コンセプトを評価するということは不健全なことだと僕は思っています。
Q.都築:作品のコンセプトがあることが、良くないと思っているということなの?
A.山本:「こういうコンセプトがあるんだろう」と思って受け止めてしまうのがよくない、と思っています。
Q.白根:この展示されているビンゴカードには、どんな意味があるの?
A.山本:これは、別れた恋人のことが忘れられず、彼女が言いそうな言葉を勝手に想像し、その言葉を並べたビンゴカードです。ぼくと関係なく、誰かが押して、使ってくれたらいいなと思っています。
Q.菊地:壁面の絵は何を表しているの?
A.山本:手をポケットに入れている人の絵です。ちょうど右腕と胴体の間はビンゴカードの爪の形のようにしています。右端のマグカップの取っ手の部分も、似た形をしていて、一緒に展示することで、連想が生まれるようにしています。
カワイハルナ「object」
建築やプロダクト、インテリアなど空間に関わる構造体が好きで、そこから好きなディテールなどをピックアップして、自分が想像する造形をつくっています。想像上で描いているんですが、実際にあったらどうなるんだろうと考えて重力を付け加えたりと、現実と空想を行ったり来たりしながら制作しています。私はこれらの作品を「空想立体」と名付けて制作していますが、今まではこれが一体何かわからずにいました。透明フィルムを使ってアニメーションのセル画のような作品にしてみたら、アニメーションの世界観になることで、根拠のない「空想立体」が本当に実在しているように思いました。
Q.菊地:紙とフィルムを、あえて壁から離して展示することで、ペラペラな質感を強調している。その意図は?
A.カワイ:ペラペラの薄い紙を使うと壁との間に隙間ができて影ができ、そうすると「空想立体」があたかも実在しているように感じられると思っています。
Q.秀親:ポートフォリオの個展プランには、A1やB1といったサイズが書いてある。個展の内容というよりも、サイズに縛られているように感じるが?
A.カワイ:サイズにこだわっているわけではないですが、大きいサイズの作品への憧れがあります。
Q.白根:アニメーションは制作しないの? しない理由は?
A.カワイ:アニメーションは考えていません。実在したら動きそう。でも、動かないところがこの作品の良さだと思っているので。
講評&審議
綾野本汰「こんにちは!! ザ・ワールド」について
川上「二次審査の時から、彼女の作品は好き。立体も平面も同じテンションで作ることができているようだ。個展では、ぜひまた立体作品おりまぜた展示を見てみたい」
菊地「イラストだけでも見られるし、漫画だけでも見られるけど、両方あることに意味があるんだと思う。面白く見ることができた」
白根「センスが良く、面白い作品だったので見入ってしまった。でも、漫画ばかりに目がいってしまって、イラストが置いていかれている印象も受けた」
塚田「二次審査の漫画本で見たストーリーの短かさとテンポ感がすごく良かったが、展示ではストーリー物のイントロで終わっているため、ひとつずつの漫画にオチがなく、今は中途半端な状態。個展ではストーリー全体が見られるとのことなので期待したい」
秀親「イラストも漫画もどちらも良い。でも、作者本人はナンセンスな人ではないと思った。本人がナンセンスになる必要はないけれど、おかしなことを考えている奴だ、と思われるくらいになるともっと作品に引き込まれるかも」
都築「すごく良い作品だ。イラストと漫画、どちらか一方では成立しないところが、この作品のオリジナリティー。続きが見たい」
並木夏海「柵」について
川上「絵の構成と絵自体がとても綺麗な作品だ。でも、絵の印象と彼女のプレゼンの内容に差を感じた。モチーフを変えても、どんな絵を描くのか想像できてしまう」
菊地「形式とモチーフがぴったりと収まりすぎているのが逆に気になる。今回のモチーフは素直に描けるモチーフなのかもしれないので、意外性が見えてこなかった」
白根「プレゼンを聞くと、層の話やボリュームの話などテーマがたくさんある印象を受けた。彼女はそれらを、整理しきれていないのかもしれない」
塚田「線の表現において感情の駆け引きがなされているようだが、レタリング的に見てしまうと甘さを感じる。さらにストイックになることでより良い線が描けるのでは」
秀親「描かれている線をあえて綺麗にしすぎないようにしているんだと思うが、鑑賞者側からすると、線のぶれなどが気になってしまった」
都築「二次審査の時も、今回の展示作品を見た時も良いなと思った。でも、僕から見ればこれは反復がテーマになっている印象を受けるので、彼女のプレゼンの内容との間に差を感じた」
ユンボム「パーク幡ケ谷209」について
川上「こういう雰囲気の作品は好き。垂れ下がっているカーテンをラフに切っているところもかわいいけれど、後ろのタブローは、ピシッとしているところが気になった。どちらかに統一したほうがいいかも」
菊地「ポートフォリオでは成立していた構成が、展示では左右の広がりがあやふやで見えづらい。カーテンもあまり効果を発揮できていないようだ。でも、彼女の絵に対する解釈の仕方は面白いと思った」
白根「今回、展示用に大きいサイズの絵を用意したことを評価している。今回はテーマもあり、グレーや黒など暗い印象の色使いだが、もう少し鑑賞者を惹きつけるような工夫があってもいいのかも」
塚田「ポートフォリオに載っていたプランでは、窓のイメージで区切られた配置であったので、直接大きな絵を貼りつけた今回の展示は、だいぶ違う印象を受けた。ポートフォリオで余白も含めおもしろく見ることのできた、あの見せ方を実現できた気がしてならない」
秀親「実は、この作品はあまり好きではない。でも、自分の伝えたいことを表現し切れていると思う。その点は強みだと思うし、自信を持っていいと思う」
都築「展示作品を見て、すごく良いなと思った。特に、カーテンが良い。遊び感覚で見ることができる展示になっていた」
神廣和花「きみをたべてしまいたい」について
川上「とにかく強い印象を受ける作品で、好き。二次審査の時は、手元で1点ずつ見て、すごく欲しいと思えた。今回の展示では量が増えたせいかその感じは薄れてしまったのが残念。展示するものを絞って見せてあげたほうがいいのでは」
菊地「たくさんの人形が集まって大きな1つの作品になっていることが、もったいない。デフォルメの仕方や、デザインが、それぞれいい。1点ずつ見せたら、もっとおしゃれな作品に見えるかも。数が多いことだけが良いことではないはずだ」
白根「今回の数で見せる展示方法が成功していると思った。勢いで見る人を楽しませることができている。今後の方向性はこれから絞っていってもいいのかもしれない」
塚田「たくさん人形が並んでいるところが、良い。展示方法やメニューを模した名前の見せ方など、もどかしい部分もあるが、そんなところも気にならないくらい、本人が楽しんで作っているパワーを感じられた」
秀親「たくさんの量を作ってきたことを、まずは評価したい。数が多いし、その時々の軽い気持ちで作っているように一瞬は思えるが、実は細部も丁寧で、ディテールへのこだわりを感じることができた」
都築「本人が楽しく作っている感じが伝わってくる。ポートフォリオでの見せ方も好きだったので、他の展示方法もぜひ見てみたい」
山本悠「コード・ビンゴ」について
川上「どんな風に見たらいいのか、というのが正直な感想だ。プレゼンやキャプションの内容もよくわかるが、展示作品とうまく繋がらなかった」
菊地「クールでかっこ良く、非常にうまい。やるなと思った。現代美術の作品として提示するのは簡単だが、あえてそうしないところが良いなと思う」
白根「二次審査では何がしたいのかわからなかったが、今回の展示を見てやるなと思った。考えていることのスケール感が違うなと。シンプルで大きな絵が、とても気持ち良い印象を受けた」
塚田「ぶれない自分がありながら、提示するフィールド事に臨機応変に対応することもできる才能も合わせ持っている。今回の展示は、連想ゲームや言葉遊びのように楽しむことができた。しかし、個展はまたガラッと変わるだろうし、まったく予想ができない。そこをどう判断するか」
秀親「二次審査とは違い、今回はアンチコンセプトな作品で勝負したようだが、混乱してしまった。着地点が見つけられず、そこが残念だ」
都築「他の審査員が言った通りだ。認識や存在を土台から揺さぶるような作品を一貫してやっていて、そこは才能だと思う」
カワイハルナ「object」について
川上「単純に綺麗な作品だなと思った。ただ、個展でどういうものを展示するのかが想像がついてしまう」
菊地「洒落た作品だなと。ただ、今後アーティストとして作品を販売していくとなると、素材の耐久面など、考え直さなければならない部分があると思った」
白根「線の細さや描き方、展示の仕方など、今の時代の雰囲気を取り入れている作品だ。かっこいいが、時代性が強すぎる印象も。今のスタイルでずっと続けていくのは難しいと思うので、もう少し広げながらやってみては」
塚田「絵の配置や構成、色使い、形の綺麗さなど素直に良かったと思う。本来“グラフィック”ってこういうことだよな、と安心する」
秀親「絵自体も、構成も、きっちりとしている。でも、落ち着きすぎている印象も受ける。他に何か方法があるのでは? その方法を見つけられたら、もっと面白くなるかも」
都築「ポートフォリオと展示作品に、ほとんど印象の違いを感じられなかった。展示で何かできることがあったのでは」
こうして、審査員によるファイナリストそれぞれに対する講評が終わりました。同じ意見を持つ方、全く違う意見を持つ方など、さまざまな意見が飛び交い、審議は白熱しました。
続いて、投票へ。審査員の方には、良いと思ったファイナリストを2名選び、挙げていただきました。
投票結果
川上:綾野・神廣
菊地:カワイ・山本
白根:綾野・山本
大日本:綾野・神廣
都築: 綾野・山本
集計すると、綾野 4票/山本 3票/神廣 2票/カワイ 1票と、票が割れる結果となりました。そこで、審査員の方に再度ひと言ずつ選んだポイントを語っていただきます。
綾野本汰「こんにちは!!ザ・ワールド」について
川上「二次審査から少し変化していて、個展もまた変化して来るのではと期待できる」
白根「問題点はあるが、自分でもそれをきちんと把握することができている作家。チャンスを与えたら、頑張ってくれそう」
塚田「今回の展示で本人がすでに反省点を感じとっているようだし、講評の意見を踏まえて、個展ではしっかりと修正してきそう。期待したい」
都築「造形力があるし、個展でも面白いものを見せてくれそうだ」
山本悠「コード・ビンゴ」について
菊地「実は、素直な人。今後、社会で活躍しそうな人をきちんと評価しておかないといけないような気がするから」
白根「この先、自分をどのように持っていきたいかが明確に見えている作家だ」
都築「彼に投票したのは、一種の賭け。でも、二次審査の時から一定の力を持ち続けている作家なので評価している」
神廣和花「きみをたべてしまいたい」について
川上「個展は少し調整が必要かもしれないが、たとえ同じ作品が出てきても飽きない面白さがある」
秀親「見ていて一番おかしな人だなと思ったから。作品自体もわかりやすいし、迫力もあって、この先を見てみたい」
カワイハルナ「object」について
菊地「もう少し精神をオープンにすると良いところまで行きそう。今拾っておかないと、もったいない人材になりそうだ」
それぞれ票を投じたファイナリストの魅力を語っていただいたところで、2回目の投票へと移りました。
すると……綾野さんが3票、山本さんが2票という結果に。最後まで票が割れたものの、1票差でついに綾野さんのグランプリが決定しました。綾野さん、グランプリ獲得おめでとうございます!
出品者インタビュー
綾野本汰さん グランプリ決定!
「グランプリになれて、すごく嬉しいです。二次審査で審査員の方にいろいろなアドバイスをもらったことで、ここまで来ることができました。今回の反省点を活かして、個展は自分史上一番面白いと思えるような展示にします。笑いを求めている人はぜひ、見に来てください」
並木夏海さん
「ガーディアン・ガーデンで展示をしたかったので、グループ展という形で実現したのは嬉しかったです。でも、悔しい気持ちも大きい。今は、いつか見ていろよ、という気持ちです。今後も、実験と制作を繰り返していきたいと思います」
ユンボムさん
「審査会で深い意見を聞けたことが良かったし、他のファイナリストたちの作品を見たことで、私の中のグラフィック作品の定義の幅が広がったような気がします。最初から最後までワクワクできて楽しかった。また新しい作品ができたら、チャレンジしたいです」
神廣和花さん
「今回、ファイナリストに選んでもらって、この場で展示できたことが嬉しかったです。自分自身、頑張って作品を作ったので褒めていただけたことが、本当に良かった。今回の展示をきっかけに、今後の創作活動も頑張っていきたいです」
山本悠さん
「展示作品はすごく納得できるものができたと思っているので、悔しさはありません。鑑賞者の心に残る作品になっていたらいいな。もちろん、これからもイラストは描き続けていくつもりです。でも、どんなものに挑戦するかはまだ自分でもわかりません。まあね、という感じですね」
カワイハルナさん
「すごく緊張したので、審査会を終えてホッとしています。審査員の方からいろいろと新鮮な意見を聞くことができて、良かった。今回の展示は、まだ途中段階。今後はこのイラストを立体として出現させたいと思っています。来年は展示を2つやる予定なので、それに向けて頑張ります」