タツルハタヤマ「My angel is dead.」
作品は、「1_WALL」というコンペティション名から着想を得て「壁画」というコンセプトで制作した。自分が気持ちいいと思う身体全体を使った線を重ね、そこから見えてくる図像のイメージを拾い、一つの世界を作り上げていった。今、この瞬間の一呼吸にも血液は循環していて、そこに感動や美しさがあると考えている。線を引くこと、絵を描くことは、生きる証明のようなものだと思う。個展では、床を含めたギャラリー全体を絵画で覆い、鑑賞者に全身を使った絵画体験をしてほしいと考えている。
Q. 服部:描かれている絵の内容、モチーフは?
A. ハタヤマ:右側に描かれている人物は、自分と天使を重ねた像。天使に救われたい思いを持ちながら、救われたいと思う気持ち自体が自分を苦しめる。だからこそ、自分でその役割を代行していこう、自分を生きていこうという思いを込めている。
Q. 上西:体全体を使って描くからこその自由さがある反面、今回のような作品の場合、サイズが大きすぎて不自由さもあるのでは?
A. ハタヤマ:私の思う身体性から生まれる気持ちよさは、もがくものであり、手を伸ばさないと掴めないものだと考えている。なので、できる限り手を伸ばして描くようなサイズ感にしたい。
Q. 長崎:今回の作品を制作する上での作業工程は?
A. ハタヤマ:下書きはせず、まずは用意した紙に感覚的に線を描く。そこから「これはこぶに見えるな」というところから「人にしてみよう」という感じでモチーフを発見しながら描いていく。
池田洸太「雪」
僕が生きていく上で大切にしていることは、寄り道をすること。いつもの道でも寄り道をすると、ちょっといい思い出になると思っている。川を眺めたり、木を眺めたりして、その寄り道が重なることで一本の太い道になると考えていて、それはいくつもの藁を束ねて藁縄を作るようなものだ。今回は、仕事場から家までの600メートルの道のりを毎日寄り道して作品を制作した。個展では、寄り道を継続し、川や植物などのモチーフを使い、絵画と立体作品両方を展示したい。
Q. 室賀:タイトルは「雪」だが、描かれているものは葉っぱを始め、雪ではないモチーフが多く描かれている。そういう意味で、タイトルは「雪」で適切?
A. 池田:実際に描いたのは別のモチーフが多いが、全て「雪」を描こうと思って制作し始めた絵。だんだん雪の周りのものが見えてきたり、雪が溶けた後に別のものが見えてきたり。どれも「雪」を通してできたものなので、タイトルも「雪」がいいと思った。
Q. 田中:床にいくつも置かれている石には、どんな意味があるの?
A. 池田:家のそばの川にあった石。4年前に拾ったものもあれば、最近拾ったものも。石は、僕にとって音楽やレコードのようなもの。並べることで、その場所の川の空気感や音を表現したいと思った。
Q. 服部:今回の展示作品は、大きい絵3点に絞ったようだが、構成の意図は?
A. 池田:左の作品は去年の冬に、真ん中はその少し後に。どちらも雪景色を描いた。右は、今年に入って雪が溶けた後を描いた絵。左から右に向けて、ストーリーになっているイメージで構成した。
儲靚雯「Our House Hour」
今までは、他者と触れ合いながら自分の中に入り込み、他者と対話するような作品を作っていた。しかし、そのためには傷口となるような入り口が必要であると考え、今回はその原点となる作品を制作した。今日は、私の誕生日である。帝王切開して、お腹に傷をつけて私を産んでくれた母との距離を近づけるため、母がよく実家で用意してくれていた果物をモチーフに描いた。個展では、鑑賞者が異世界に入り込み、内からの光を見ようとするきっかけになるような展示をしたい。
Q. 服部:筆で書いたような文字が描かれている絵があるが、あれは何?
A. 儲:母がどんな人であるかや、母に対する愛を文字にしたもの。今まで伝えられなかった思いを言葉にした、手紙のようなものでもある。
Q. 長崎:今回の作品はお母さんへの想いが強い。いつから作品作りにお母さんへの思いを取り入れるようになった?
A. 儲:今回の作品より前は、母をモチーフにしたことはなかった。コロナの影響で母国に帰っておらず、母ともあまり連絡をとっていなかったことから、今回、母への思いを入れようと考えた。
Q. 室賀:お母さんへの思いは、作品作りの上で言う必要があるもの? それとも、今回はプレゼンをする上で意図を話さないといけなかったので、仕方なく話した?
A. 儲:その辺りはあまり意識したことがない。普段は母への思いや内面的なことを説明することはほとんどない。今回はプレゼンする機会をもらったので、きちんと話そうと思った。
趙文欣「Void Space | 真空空間」
作品のテーマは「真空空間」。もっとも自然で本物らしい人々の姿を記録したいと考え、思いついたのが監視カメラという視点だ。ほとんどの場合、人は監視カメラの存在を気にしておらず、ブラウン管テレビに映っている姿は不思議で、何気ない日常であっても非日常に感じることができる。その中に隠れた感動を周りの人と共有できればと思い、制作を行った。映像内に時々映り込む赤い点は、ふと空を見上げた時に見つけた流れ星のようなもの。そのサプライズ感をみんなにプレゼントしたい。個展では、新たな自分の部屋をイメージした空間を作り出し、鑑賞者に不思議な体験をしてもらいたいと考えている。
Q. 田中:一次審査で見せてもらった映像では、ブラウン管テレビのような粗い画質の映像を意図的に作り出していたと思うが、今回はその映像が実際のブラウン管テレビを通すことで、さらに粗くなっているようだ。そこは?
A. 趙:このような画質をあえて狙って制作した。以前の映像をさらにアフターエフェクトで加工することで、一般的なブラウン管の映像よりもさらに画質が粗くなり、想定していたよりもさらに歪んだ印象。しかし、今はそこに面白さを感じている。
Q. 上西:人の姿ではなく、時々、宇宙的な映像が映し出されているようだ。これはどういう意図があるの?
A. 趙: 一人で体験した孤独は、宇宙の惑星に似ていると感じたので、入れてみた。惑星を入れることで、孤独感をより表現できればと思っている。
Q. 長崎:監視カメラには人間の行動を監視するというシニカルな目線が感じられるような気がするが、趙さんはマイナスなイメージを持っていないようだ。この作品における監視カメラでは、誰が人々を見ているの?
A. 趙:神様のような存在が見ている。人が人を監視するような一般的な意味はない。みんな孤独感を少なからず感じているはずだが、それを共有することができたら、という思いだ。
平松可南子「ありととり、持ち運べる水たまり」
今回の作品のモチーフは「水たまり」。雨が地面に降ってきて、それが水たまりとなり、乾燥して空に戻っていく。ある種、それは循環のようなものであると考えているが、次に同じ場所で見る水たまりは、形も大きさも変わっている。このように、私は一回性のあるモチーフを使うことが多いのだが、それは、自分が絵を描く時に、毎回同じ絵を描くことができないという自分の作品作りのスタイルに通じていると考えている。個展では、地下にあるこの空間を生かし、水たまりをさまざまな視点で見られるような展示にしたい。
Q. 服部:二次審査の時に話していた展示プラン「ありととり」を反映させなかったのは、なぜ?
A. 平松:二次審査に通ってから実際にこの展示スペースに来た時に、このままの展示プランではダメだなと思った。「ありととり」はサイズが大きく、「1_WALL」の展示スペースでは、光の当たり具合が想定よりもまばらになってしまうと思い、変更することにした。
Q. 室賀:水たまりというわりに、キャンバスに厚みがある。このような厚みは絵の構想を考えた時に一緒に考えるの? どのような意図があるの?
A. 平松:厚みを先に考えてから、絵を描く。絵にはフィクションみたいなところがあり、本来は見えないはずの水たまりの横や裏面を描くことができる。それらのフィクションの要素が入るところが絵画のいいところ。このように、違う角度から見る面白さを模索しているところだ。
Q. 上西:基本的に、ポートフォリオの中のものを含め、どれも大きな作品ばかり。規模が大きくなることへのこだわりはある?
A. 平松:手に負えないことは、いいことだと思っていて、このように大きな作品を作っている。展示した時に、自分が絵の中に入っていけるような感覚も面白いし、俯瞰して見ることができないからこそ、視点が広がっていくのではと考えている。
講評&審議
タツルハタヤマ「My angel is dead.」について
服部「体全体を使って描くことの気持ちよさの話をしていたが、実際に目で見て感じることができた。筆を動かすたびに溢れ出るような彼の感情が伝わってくる作品。その追体験がとても気持ちいい」
田中「話す内容と、実際にやっていることの整合性が取れていて、説得された。年齢はまだ若いのに、ブレない芯を持っている。それがいいのか悪いのかわからないが、いいところにタッチできているなと。今後描き続けることで、さらにいいものになりそうだ」
上西「一次審査の時から、いいなと思っていた。実際に会場で見てみると、その魅力や力強さが全面に出ていて、悲しいことをポジティブに転換する考えもいいなと感じた。確信を掴んでいるが、感覚的な部分もあり、この先もっと新しいものを生み出してくれそう」
室賀「最初は一次審査の時のままだなと思ったが、会場に展示された実際の様子を見ると、渋谷にある岡本太郎の壁画のような大きな絵としての力強さがあるなと。左に描かれた動物も虎か狼かわからないし、ピンク色のものも気になる。鑑賞者によって、どうとでも捉えられる感じが面白い」
長崎「感覚で描くことを大事にしているようだが、具象化にもしっかりと向き合っている。そのポジティブな感性を大事にしてほしい。元々持ち合わせているセンスなのか、構図もいい感じにとることができている。思っていたよりも、ベースがしっかりとしているようだ」
池田洸太「雪」について
長崎「鑑賞に耐え得る面白さを持っている作品なので、3点だけでなく、もっと数を見たかった。いろいろな事情があったとは思うが、今回は布の作品で正解だったのか。ポートフォリオの中にあったようなものをもっと見たかった。若干、物足りなさを感じる」
服部「プレゼンで、寄り道をしたことで生まれた作品であるという話があり、展示でも石を置いていたが、そのようなストーリーを絡ませず、絵そのものの魅力を味わいたい気がする。絵だけで勝負できるのでは? 今回は雪がモチーフだが、春の作品はどうなるのか。この先も観てみたい」
室賀「池田さんの描く絵自体が好き。雪というモチーフでありながら、葉っぱなどを描いているところを含めて、いいなと。詩はなくても、絵だけで勝負してもよかったのでは?」
上西「リビングに飾りたいくらい魅力的だなと感じた。特に真ん中の作品がいい。作家個人の内面から出てくるものによって深まる良さもあるが、そのような説明を聞かずとも良さを感じる人はいるはず。彼の世界に対する捉え方が素敵だなとも感じた」
田中「研ぎ澄まされた作品。彼の誠実さみたいなものが、滲み出ている。素材として布を使ったことも、こけおどしではなくて、しっかりと考えてのことだろう。彼の寄り道の話を聞けたことが、僕はよかったと思う」
儲靚雯「Our House Hour」について
長崎「思っていたよりも、大きな作品だった。プレゼンの初めは、プライベートすぎるテーマになかなか入り込めなかったが、よく聞いてみると、お母さんをモチーフにした理由がわかり、腑に落ちた。しかし、そのような背景なしでもぱっと見で伝わるものがあるし、心が休まる要素がある」
服部「彼女のお母さんへの思いの話など、背景があってこその作品。絵と文字の組み合わせに、こういう絵画体験もあるんだな、と新鮮さを感じたし、面白かった。よくわからないような、わかるような、見飽きない、不思議な魅力がある」
室賀「果物を描いた作品だが、小さいものがあったり、壁から飛び出しているものがあったり、観ていて気持ちよく、面白い。一つの絵としても、集合体としてもいいものがあり、眺めていたくなる作品だ」
田中「プレゼンを聞いてコメントしづらいと最初は感じた。しかし、コロナの話も聞いて、そういうものにちゃんと反応して作品に生かすことができている彼女の作家としての運動神経の良さみたいなところがいいなと。絵に文字を入れたスタイルもとてもいい」
上西「ポートフォリオの作品もどれも良かったが、今回はお母さんへの思いという、自分の内面からグッと出した重みが絵に表れていて、それがとてもよかった。ここからどう発展させていくのか、気になる作品だ」
趙文欣「Void Space | 真空空間」について
室賀「監視カメラというモチーフではあるが、そのグリッチやテクスチャーなど、電子時代ならではのものへの姿勢が面白いなと感じた。エモさや孤独さを感じられ、今どきっぽいなと。絵柄の作り方などよくできていて、ずるいなと感じてしまうほどだ」
上西「映像作品というと、長く見るのがなかなか難しいが、これはずっと眺めていられる作品。五台のブラウン管テレビの連動も面白い。それぞれの関係性は作者自体が作っているが、鑑賞者自体もその繋がりを見つけられる余地がある。一次審査に比べてアップデートされていて、その意欲もいいなと感じた」
長崎「一次審査での審査員からの意見を聞き、さらに展示場所を考え、しっかりとアップデートしてきている。素直に作品に向き合うことができているし、自分の見せたい部分はブレずにアップデートできているところもいいなと。ずっと眺めていたい作品。砂嵐の映像も、心地よいと感じた」
田中「若い世代の子がうっかり出会った年代物に関する作品を作っている、という印象だったので、どうかなと少し否定的だったが、これはいいなと。ブラウン管テレビのことをあまり知らずに使っているところもいい」
服部「客観性のスタンスがいいなと。いい意味でちゃんと計算して作品を組み立て、展示して、というところに力量を感じる。イラストレーションの描き方、モニターの質感、孤独というテーマ、その三つの掛け合わせがいい。彼女には、自作を冷静にディレクションできる力があるようだ」
平松可南子「ありととり、持ち運べる水たまり」について
田中「展示プランと違う作品が展示されていて、あれ? と思ったが、プレゼンを聞いて、誠実さを感じ、ハッとさせられた。展示する場所によって展示内容を変えていけるところに、彼女の力を感じた」
服部「存在感がある作品。キャンバスの厚さや形を含め、立体物としていろいろな視点から迫ってくる感じがある。プレゼンにも、実感からくる説得力があった」
上西「プレゼンを聞いて、作品を鑑賞する場所について考えさせられた。そう考えると、彼女の作品には、このような会場ではなく、もっと作品にのめり込むことができる最適な場所があるのかもしれない」
室賀「ポートフォリオを見た時は、難解な作品に感じたが、プレゼンを聞いてなるほど、と思った。観れば観るほど、良さが浮き立ってくる。絵画作品としてとてもいいものになっている」
長崎「水たまりという同じテーマでも、小さいものがあったり、飾る向きをポートフォリオの時と変えていたり、本来床に置くべきものを壁に立てかけたり。そういうところに面白さを感じるし、そういうことができること自体がすごい」
こうして、ファイナリストそれぞれの作品に対する講評が終了しました。
そして、いよいよ投票タイムへ。審査員の多くが、今回のファイナリストか一人だけを選ぶのは難しい。接戦だった」と口にされていた今回ですが、例年通り、グランプリ候補に挙げたいと思ったファイナリスト2名を選んでいただきました。
1回目の投票結果
上西:ハタヤマ、池田
田中:池田、趙
長崎:ハタヤマ、 趙
服部:趙、平松
室賀:趙、平松
集計すると、趙4票/ハタヤマ2票/池田2票/平松2票という結果になりました。そこで、この4人から1人を選ぶことに。まずはその前に、それぞれのファイナリストに票を入れた審査員から選んだポイントや応援コメント、さらには票を入れなかった審査員からも、迷ったポイントなどについて話していただきました。
趙文欣「Void Space | 真空空間」について
上西「票を入れようと思っていたが、完成度が高すぎて個展でこれを超えていけるのだろうかと思い、迷いが出てしまった」
長崎「良くも悪くも流行に敏感な作家なので、1年後にこのままいけるのかどうか。大丈夫だとは思うが、そこが見えないなと感じるところもある」
タツルハタヤマ「My angel is dead.」について
上西「今日会場で見た時に、おおっ!と思った。1年後、見たことのない展示をしてくれそう」
長崎「ファイナリスト5人の中で一番現在進行形な感じを受けた。いい意味でまだ不安定なところがあり、期待できる」
池田洸太「雪」について
田中「今回のように3点だけでなく、一度全て作品を出してしまってもいいのかも。そうすることで、彼の今後が変わりそうな気がする」
上西「作品作りの背景はなくても成立する作品。もっと作品数を見てみたい」
平松可南子「ありととり、持ち運べる水たまり」について
室賀「彼女の痕跡として絵を描いているところに、魅力を感じた」
服部「大きなサイズの作品や、立体的な作品が展示された時に、どんな個展になるんだろうと興味がある。絵にしないと感じられない独特な魅力がある作品」
さまざまな意見をいただいたところで、2回目の投票へ。
2回目の投票結果
ハタヤマ2票
趙 2票
池田1票
ここでも票が分散し、3名に票が入りました。この結果を受け、2票獲得したタツルハタヤマさん、趙文欣さんのどちらか一人を選ぶ3回目の投票へ移りました。
3回目の投票結果
趙3票
ハタヤマ2票
FINALISTSインタビュー
趙文欣さん(グランプリ決定!)
「審査会では、審査員の方からいろいろな意見を聞くことができ、1年後の個展や今後の作品作りに生かせる意見もたくさん聞くことができました。おかげで、とても貴重な経験をすることができたと思います。たくさん褒めていただいて嬉しかったですね。個展では新たな『一人の空間』を作り出すことで、鑑賞者の方に、孤独を感じない新しい一人の時間を体感してほしいと思っています」
タツルハタヤマさん
「『1_WALL』はグラフィックのコンペティションでありながら、絵画や現代美術のような作品がファイナリストになっていることを知り、非常に興味を持ちました。審査内容が全て公開されるので、とてもびっくりしました。いろいろな意見をもらいましたが、自分が今やっていることや挑戦していることがとても肯定的に思え、応募して良かったです」
池田洸太さん
「『1_WALL』に応募して今日まであっという間でした。家の壁に飾って眺めていた作品について、審査員の方から意見をいただいたことで、新しい見え方を発見し、改めて作品に向き合うことができ、自分の気持ちも整理できて良かったなと思います。今住んでいる場所だけでなく、今後もいろいろな場所に出向いて、そこで見たもの、感じたものを作品作りに反映していきたいと思っています」
儲靚雯さん
「正直に言うと、自分の作品に強さはないですが、嘘のない作品であるし、自分の子どものような存在です。そんな作品が認められ、ファイナリストになることができて嬉しかったです。内面的な話を口に出して話すことはこれが初めてで、それがいいことか悪いことかはわかりませんが、私のプレゼンや作品が鑑賞者に勇気を与えることができたら嬉しいです」
平松可南子さん
「審査員の方からの生の声を聞くことができ、それを包み隠さず公開することに新鮮さを感じました。他のファイナリストについての審議の内容なども聞いて、刺激を受けたところもあります。今後も、展示する場所を考慮しながらも、自分の作品の力を信じ、常に新しい作品を作り続けていけたらいいなと思っています」