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展覧会・イベント

第2回グラフィック「1_WALL」グランプリ受賞者個展 

早崎真奈美展 『Dear unexpected visitors』 ~親愛なる予期せぬ訪問者様~

  • 会期:2011.1.17 月 - 2.3 木
  • 時間:12:00p.m.-7:00p.m.(水曜のみ8:30p.m.まで) 日曜休館 入場無料

ガーディアン・ガーデンでは、2009年に『ひとつぼ展』よりリニューアルした公募展「1_WALL」の第2回グラフィック部門グランプリ受賞者、早崎真奈美による個展『Dear unexpected visitors』 ~親愛なる予期せぬ訪問者様~ を開催いたします。
また、個展にあわせて制作したパンフレットも会場で販売いたします。

空間と光を操る、切り絵インスタレーションの不可思議な世界
早崎真奈美は、切り絵をもちいたインスタレーションの作家として、ロンドンを中心に活動しています。第2回グラフィック「1_WALL」展では、ダーウィンの『種の起源』をもとに壁を立体的にとらえた実験的な作品を制作し、「コンセプトがしっかりした完成度の高い表現」「デザイン性も高く『1_WALL』的」と審査員から高い評価を受けました。
大学時代に京都で日本画を学んだ早崎は、しだいに現代美術やコンセプチュアルアートの自由な表現に惹かれはじめ、慣習や固定概念にとらわれない等身大のアートをもとめ、卒業後はロンドンでの制作に自身の可能性を賭けます。そしてこれまでにない刺激的な環境の中でさまざまなジャンルに挑戦し、とくに夢中になったのが幼少時から手掛けてきた切り絵でした。ナイフによる「切る」という制作行程は、精神統一であり快感だと早崎はいいます。そしてその刃先から生まれる驚くほどに繊細で美しい紙片はどこか不可思議なイマジネーションに溢れ、空間と光を操りながら、観る者を異次元の世界へと誘います。
さて、日本で本格的な初個展となるこの展示では、自身の心象を「庭」という空間に喩え、ギャラリー全体に表現します。これまで生命論など普遍的な命題をテーマとしてきた早崎ですが、今回その関心は初めて自分自身に向けられました。ロンドンと日本、そして作品制作の間で揺れるin-between(どちらつかず)な私。はたして自身と正面から対峙した早崎は、どのような景色をその庭に切りだすのでしょうか。

早崎真奈美

1980年 大阪府出身 京都市立芸術大学美術学部日本画科卒業 チェルシーカレッジオブアート&デザイン、BA ファインアート卒業 第2回グラフィック「1_WALL」グランプリ受賞 主な個展、...

展示によせて
外国のお城にあるような豪華な庭園ではなく、
禅寺のまるで宇宙のような美しい庭でもなく、
一生懸命手入れしてもどんどん雑草が生えてきて、
バケツが転がっているような普通の庭は、
他人がちょっぴり覗き見できる、
外側でもなく、内側でもない部分。
[In-between]
いつも中途半端な私は他人に家の中を見せることを躊躇する。
部屋の窓にはカーテンをひいて、庭は花や草木で飾るのです。
扉を閉めても、塀のこちら側は、外から見えてしまうから。

早崎真奈美

審査員より
考える。考える。考える。
描く。描く。消す。
考える。描く。考える。描く。
切る。切る。切る。切る。考える。

人にプレゼントされたという赤いフレームの眼鏡をかけ、華奢な指で鋭いナイフを使って制作する。
拠点がロンドンなのか、大阪なのか、京都なのかは今はもう関係ないと言う。
ロンドンではチョコレート工場の下のアトリエをシェアしていて、
一度集中すると世界から音がきえるらしい。その瞬間が幸せだと笑う。
行動力と強い意志とコトバ。コンセプトはコトバにできなくてはならないと思うけど
作るものはその先の、コトバを超えるところまで持っていきたい、と言い切る。
満足はない。反省とかじゃなくて、いつも考えているのは、次のこと。

早崎は揺れる。
強さと弱さ、繊細と大胆、明解と曖昧、シリアスとジョークの狭間に。
「1_WALL」は確かな人を選んだ。

佐野研二郎(アートディレクター)

第2回グラフィック「1_WALL」展
2010年2月22日(月)~3月18日(木)開催 公開最終審査会 2010年3月4日(木)
以下の審査員により、早崎真奈美がグランプリに選出されました。
[審査員]
小阪淳(美術家)
佐野研二郎(アートディレクター)
服部一成(アートディレクター、グラフィックデザイナー)
平林奈緒美(アートディレクター、グラフィックデザイナー)
ヒロ杉山(アートディレクター、アーティスト)
※五十音順・敬称略